自称インディアンのおっさん パート2 | 地球を旅するダンサー⭐︎ノール

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制限なく自由にいきれてる?




大人気ですね。おっさん。
最近、
我が家というか、
この家の近所ではスゴく有名なおっさんになっています。

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おっさんを見てはみんなが、
あーーー、頭に問題があるおっさんだ!!と、
おもしろおかしく相手してさっと消えていく
こなれたブラジル人。

こういう明るいとこは、本当にブラジルはスゴいと思う。
もし、ここがジャパンだったら、
このおっさんの存在をひたすら隠しておかなければならない様な雰囲気になる。

だから、ブラジルは
身体に障害がある人、頭に問題のある人、手足が無い人。
でも、立派に明るく町を歩いてる。
し、誰もソレを気にも留めない。

本当に、そういうとこはブラジル最高だと思う。


そして、昨日のおっさんは、、、

おっさん、、、
本当にスゴい。
朝の7時半コロに
私の部屋の前で
『ゆきちゃん、ゆきちゃん。』と2回叫んで
すぐに諦めた。

もしコレが目覚めの声だったら、
確実にこのオッサンに殺意を抱いたところだろう。
けど、
かわいいレイラちゃんがうんこが出ずに
朝から不機嫌なのですでに起きていた。

育児とは25時間態勢だと、身をもって実感。

そんで、このおっさん、、、
朝はソレ以降、家を出ていったきりしばらく姿を表さなかったので、
とても平和な午前だった。

昼ご飯でみんなが集まる時間に、
『おっさん、どこに居るの?』と聞いてみた。
ら、
オーランドの家でペンキを塗っている。と言っていた。

オーランドは、マイの息子で
超ご近所の、お母さんと同じくらいの歳の金持ちババアと結婚した
しれーーーーっとした男である。

ジゼリは、
おじさん、酒を飲まなかったらとってもいい人なのよ。
と言って、残念そうにしていた。
そういう本人は、このおっさんが来てきてから、
家に娘を置いて、家に戻って来るのは寝る時だけになった。

そして、マイに、
おっさん、いつ帰るの?
って聞いたら
超不機嫌。知らない。と。

そして、マイはとってもイライラしてる様子で、
日本に居るみんなもおじさんの事好きじゃないのよ。
誰も好きじゃ無い。
と、少し強く言い放ち、悲しそうだった。

私も血縁が犯罪者かゴミなので非常にその悲しい心境が解る。
ま、私もゴミと同じ血が流れてるゴミだけど。

そして、
私は昼ご飯の後にポル語のレッスンがあったので
準備をしていた。

ら、
玄関先でおっさんの声がしたので、
嘘やろ??と
本気で自分はツイテ無いと思った。

しかも、おっさん、
飲み過ぎて道で頭を打って倒れていたのを
向かいの自動車整備工事のお兄さんが
担いで来てくれたのだ。

家には私と引きこもりのおじさんだけ。
引きこもりのおじさんは本当に、何にもしない。

ので、私がレイラちゃんを抱っこしたまま、
チオの世話をするハメに、、、

手から血が出ていて、
上半身裸でもちろん靴を履いていないで
担がれながらもニカニカしながら
ボロボロの袋と、ボロボロのポスターを持っていた。

『オイ、チオ、、、、、オケ ボセ ファス??』
ちょっと、、おっさん、、、
あんた何やってんの??

の答えに、
『オーー フィリアー。 これ、解る??』

と、血まみれの手から
どこからか破ってきたびりびりのビールのポスターを差し出す。。

マジ、、、
何このおっさん??



とりあえず、
お兄さんに、深くお礼を申し上げて
帰ってもらった。

ら、タイミング悪く、
家庭教師の先生が到着。。。

先生も、血まみれの変な臭いおっさんが
ビールのポスターを握りしめて
スゴく下手な日本語を使っているので、
ワケが解らず

とりあえず、事情を説明して
チオの面倒を観てると、

自分がなんだか構ってもらえてると思ったらしく、
嬉しそうに、
先生に向かって
非常に気軽に
『ねえちゃん。』と言いだす。

いや、先生は、ねえちゃんのトシでも無いし、
日本語も完璧に解るのでその気軽な話方を辞めて貰いたい。

チオに寝てろ。とイスに座らせたが、

もちろん、嬉しそうに、
フラフラに歩いて来ては、
先生の座るイスによたれかかって、
『おい、ねえちゃん。』を連発してる。

もう、いい加減にして。
と、
チオに
『あっち行って!!今から勉強するから。』
と、強く言うけど、
全く聞こうとしない。

酔っぱらいに何言っても無駄なのだ。

すると、アマンダが帰って来て、
チオにぶち切れ
そして、野良犬を扱う様な勢いで、部屋に入れて
鍵をして閉じ込めた。

しばらく
娘ーーーー。と叫んで、ドアを開けようとしたけど、
5.6回ソレをやって
諦めたらしい。

そして、
アマンダはマイに電話して、
おい、ばあ!どこに居るのよ!?チオがゆきの授業を邪魔してる。
と、マイと喧嘩をしだした。

そして、マイもぶち切れて帰って来る。

だけど当の本人は
既に居間にビールとおっさんの体臭をぶちまけながら寝ている

結局アマンダがレイラを抱っこしながら
チオの警戒にあたってくれていたので
授業は穏やかに進んだ。

マリア先生とマイがこのチオについて話していたけど
このおっさんをアルコール依存症の施設に入れたい
と話していた。

そりゃそーだ。

だけどその前に自分の息子で
40過ぎのひきこもりニート君をどうにかしなしなくてはいけない。

ほんと苦労が多い人だ。
教養を重んじない結果がコレだ。

やっぱり、子作りは計画的に。
と、深く反省した次第。

そして夕方はレイラチャンのご機嫌を取るため
駐車場であやしていたら、

まーーーーーた来た臭いおっさん。


近所の子供達がおもしろがって集まってきた。

そして、
私の事を
『ela e japonesa!!』
彼女は日本人だー!!
とか言うもんだから、
シカトしていた。

そしたら
『eu sou indio!!』

オレはインディアンだー!!と
道行く人に大きな声で話しかける。

道行く人も、苦笑い。

もーーー本当にどうしようも無い。

マイは完全に頭に来てる様子で、
ヒドくシカト。
ってか、
君が連れて来たんじゃないのか??
それとも、勝手に来たのか??

その後も
子供達がおもしろがるもんだから
調子に乗って
ポケットからペンチを出して追っかける。
何でポケットにペンチがあるんか知らんけど、

とりあえず、
みんな大迷惑だ。


そんなおっさん。
いつ帰るのだろうか??