2年ぶりの手のひら


そこへ小さな孤独が収まる


わすれた全部わすれた


そこへ遠いシーンが広がる


ずるがしこい猫が来て


歩くスピード変えてゆく


知りたいだけじゃ満たされないし


いっそこわれても言い訳しない


はなせない手のひら


そこへあきらめの杭が収まる


消えないいつも消えない


そこへとどめの杭が突き刺す


伝えるだけじゃ満たされないし


いっそこわれてもいいわけない


ずるがしこい猫が来て


歩くたび頬をかすめる

ひつじ型の雲をならべ満月が虹にそめる

愛しいしぐさが消えない


本気で星をつかんでみたいと思った

優しさをもつ人は心傷めてないでしょうか

ここにすわっていよう


知らない歌をすてきに思うでしょう

手のひらからあふれ出して

なみだの川にゆられてゆく


これは全部捨てようきれいな色のクレヨン

愛しさを消せないでいる


しずかにいるのしずかにしてるの

しずかにいるのさがしてるの


知らない歌をすてきに思うでしょう

すくいあげてもまだこぼれて

ゆられていく

できれば大きなものはみたくない

小さくて気づかないものほど

そこらじゅうで待ってる

この日こえられたハードルも

巻き戻しするくらい簡単におわる


僕はまだ手を持ってないんだ

まだ言葉も用意できないから

だまったままで君が気づくことはないと思う


ひとつすぎてゆくとき 意識が消えてゆくとき

いちばん強く願っている

おいしいだけのものじゃ足りなくなって

この胸に空気をすいこんだ

重いのはどこにも置けなくなって

こんなにいたいのに


バランスがくずれそうになっても

つかんじゃいけないものがあるんだ

おもいはどこにも吐けなくなって

こんなに痛いのに


もうすぐで届きそうなところに

風船がひっかかってる感じ

背がおっきくなるみたいに

時間がすぎたら伝わるもんなのかな


いつからくつひもがゆるくなって

歩くのもふらついていたんだ

重いのはとりかえられなくなって

今でもこんなにいたいのに

細い枝でつながっただけの僕は今日もこうして

空の色にひかれるはかない夢なのさ

僕自身を守るのは針やうろこじゃなくて

君を守ることだった


あした僕がひからびたら

かまわずすてていいんだよ


それでも君の色をたしかめながら夢をみるんだ

何度忘れても近づくために生きる


ここにおいでと見えない言葉だけきいても

溶けて消えてしまうはかない夢なのさ

いらないもの全部この体から抜いて

同じになりたい


もっと遊びにようくらい

僕を忘れていいんだよ


それでも君の色をたしかめながら夢をみるんだ

何もなくて裸のままでも近づくために生きる

手をひいてまで心配しないで

もう子供じゃないんだし

あの坂の向こうぐらい背のびして見えるはずだった

太陽に気づいたらこの涙は乾いてく

いつか僕だけの世界に君も連れて

他愛ない遊びで汚れをすり落とそう

ほんととうその間では

雲のようなかけひきがうずまいてる

だまりこむぐらい簡単な逃げ道はない

太陽に気づいたら君は出口をなくしてしまう

いつか僕だけの世界でだきしめて

憎しみのしぐさも良き日になぐさめよう

嵐の森をぬけてたどりついた

ボロボロの服をとりかえて

空をあおいでいよう

ぬれた頬をぬぐって

誰も知らない悲しみが呼ぶ湖へ

ひとりきりでいよう


旅をして

一日の半分でもあなたを忘れよう

忘れてしまおう


遠くまで見えなくてもいい

雨と雲の変わりだけ

感じていよう


旅をして

明日にでも終わりを告げよう

あたしに戻ろう

買ったばかりのワンピースにしみができた

お気に入りのひまわりが虫に食べられた

あぁこれがワンピースじゃなかったら

新しいスカートとかえられるのにな


こんなふうに肩のへんからつながって

今にも半分にわかれてしまいそう

私が今日内側から穴をあけて

はきだしたから黒くよごれちゃったんだ

こわくてしょうがないよ 一度裸になるなんて

あぁこれがワンピースじゃなかったら

ちぎれるくらいボタンはずせるのにな

あぁこれがワンピースじゃなかったら

ひとつずつ着がえてすてられるのにな


楽になれるのにきれいになれるのに

中身を知る人は悲しい顔をするんだ

あぁこれがワンピースだったから

よごれた私だと知ったんだ


すてたらもどらないここにはもどらない

忘れたらくり返すだけだ


あぁこれがワンピースじゃなかったら

新しいスカートとかえられるのにな

あぁこれがワンピースじゃなかったら

ひとつずつ着がえてすてられるのにな

全部見せずにすむのにな

でもこれがワンピースだったから

よごれた私だと知ったんだ


ひまわりがかくれないように

毒の葉を食べる生き物たちはすべて

満足げに土へと還ってゆく

このまま僕は足りない気持ちのまま

毎日を後悔へと

ささげようつま先であいた葉も

明日がくり返すこたえ

与えられたものもすててゆくのに

思い出の奥深くさぐれば

愛しさをつめる箱のフタはとれてしまった

この道はさけて歩こう見ないですむから

どうして僕ができないと知っても

ゆるしてくれたりするの

会いたいといくらでも口に出せる

まだほしい足りない

手に入れたものもすててゆくのに

それでも葉をゆらしておちるときみたいに

気づいたら全部すてられる

あなたの心は何色をしてるんだろう

誰かのは扉が開いたりするんだってね

透明でひび1つ入らない扉もあるのかなぁ

もし君がそうなら空をうつして一緒に手をのばしたい

可笑しなことや君の好きな言葉で連れ出したくなるよ

うつむいたりして涙が止まらないなら一日中横に座っていよう

そのあと立ち上がって背のびしたら空がぐっと近くなるよ

いつの日か前が見えなくなるくらい笑いころげたりできたら

変わってくたくさんの景色を見よう


僕の心は何でできてるんだろう

誰かのはイトがはりめぐらされてるんだってね

1つ切れてしまっただけでこわれるのかなぁ

もし僕がそうならほつれた糸むすんでくれたのは君だよ

いつのまにか眠ってしまったりするんだ

はかない夢を見て痛くなる心もつむいでいくよ