忘れてしまう

なみまうリズム

千になったら

ここが宙に浮かんだ


昨日は雨を待っていたんだ

記憶に逆らっていたんだ


焦がしてしまう

なみまうリズム

先にやぶけたら

あたし縫うから


昨日に雨を舞っていたんだ

記憶に逆らっていたんだ


果てを感じないと

乾いて枯れていくから


鼓膜やぶけたら

あたし縫うから




責められるのは
いつも寒い
ビルの隙間と
泣くしたりした
泡は放たれたんだ

追いかけるのは
いつも君が
どこにいるのか
わからないから
泡にはならないでいて

袖に隠して
マフラーにうずめて
目を閉じたら
通りすぎるのに気づいた

思いはせたら
いつも君は
冬を待っていた

雪にまぎれて
赤い頬うずめて
目を閉じたら
君が呼んでるのに気づいた

いつのまにか
いなくなった
寒がりだった
君はいなくなった

寒さにとけて
泡と雪になりたかった

なくしてこよう
なくしてこよう


戦場に降りたった
わたしはおいてくの
おいてかれるの


右腕が透明で
あなたには見えなくて
背中が熱くて
あなたには見えていた


愛しいもの
なくしてこよう
さんざんに
壊してこよう


記憶のうすれた
わたしはおいてくの
おいてかれるの


右腕が痛くって
こころまで響いていた
背中にはえた
わたしで最後


右腕が透明で
あなたには見えなくて
背中が熱くて
あなたには見えていた

みがわりが足りないの

どうしてこんなにも

思い出せないこと

ばかりなんだろう


曇り空が変わる前に

君のいない日を

想像して眠らないといけないな


いつまでも子供みたいに

泣いて泣いて

乾いてく

いつまでもつづく景色は

消えてしまう

ことも覚えた


はなればなれになる前に

夢溶かす日を

想像して眠りたいのになぁ


ここにはうつむいた

小さな手を

ひいてく

呪文も置いてないんだ

消えてしまう

夢だった



閉じかけた目の奥で
泳いでたのは
悲しくない青い魚


はじかれたループには
流れていくしかないんだよ


うすい膜で
さえぎったような
静かな夜だ
それは届かないから
許されないもの


海になった目の奥で
泳いでたのは
悲しく泣く青い魚


ひらかれたループには
落ちていくわけないんだよ


白い煙で
包まれたような
淡いだけの影
それは君じゃないから
許されないもの

ある日染みがふたつ
赤く飛んで泣いた
空だから
ふみつぶして
ふみつぶして

ここから出してくれたら
溶けない飴あげるよ

誇らしく捨てた
あなたの嫌いなゴミは
悲しみと憎しみを
溶けさせない
あたしから

まるい染みがふたつ
はるか飛んで泣いた
からだから
すり落として
すり落として


ここから出してくれたら
消えない飴あげるよ

焦がれて捨てた
あなたの嫌いなゴミは
少しの恥ずかしさも
許させない
あたしから

空のにおい感じて
どこまでも
ただよってこう
君をつれて
君をつれて

二人は寄り添うように
いつまでも
ただよってよう
青い風に
手をかざして

とおまわりしたいよね
この坂をこえれば
思い出せそうなんだ
君がうたうメロディーも

少しだけ雲をのこして
この空は晴れてく
思い出せそうなんだ
浮かべた未来を

空をひろい集めて
どこまでも
ただよってこう
君をつれて
君をつれて

二人寄り添うように
いつまでも
ただよってよう
青い風に
そう揺られて

みわたして探しても
空に雲はみつからない
思い出せないんだ
悲しみをおいてきた
あの日君にあずけたんだ

空のにおい感じて
どこまでも
ただよってこう
君をつれて
君をつれて

二人は寄り添うように
いつまでも
ただよってよう
青い風に
手をかざして

青い風に
そう揺られて
思い出の
君をつれて


待つことができないのは
そんなに悪いことなの
君の弱さは
やまない耳鳴り
ビルが青く染まる

とりとめのない時間を
すばらしく無駄にしよう
今から

どっちつかずでいたいのは
そんなに悪いことなの
君の弱さは
やまない耳鳴りとなって
ビルを青く染める

とりとめのない時間を
すばらしく無駄にしよう
今からずっと
つきぬける空に
僕の思いを
捨ててしまえば
捨てることができれば

片足ふりあげただけ
君にとっては
眠りにつけない
そこに夢すら待ってない
僕にとっては

さわいでいる胸に
リピート音で
蓋をできれば
忘れることができれば

片手間すごしただけ
君にとっては
眠りに誘ってよ
そこに夢すらないけど
僕にとっては

生意気なしぐさ
ほしがる僕と

ゆらいでいる雨
君をながしてはくれない

目を合わせられる
壊さなければいつか
通りすぎる
記憶の瞬間に
猫がふりむいた

悪態をついてきて
うしなう君と

ゆらいでいる雨
僕がいたのも知らない

とまどいながら君は
猫みたいだないつも
通りすぎる
記憶の瞬間も
心に離れない