毎年巡ってくる
この地球に産み落とされた日は
「母苦難の日」…と
度々聞かされた出生の様子…

母体に居座っているときから
素直ではなかったと伺い知る…
いくら言い聞かせたとしても
強情に真横になったまま…
歯向かう頑固者はその時から
始まっていたと想像する…
結局…
その瞬間から
母体に傷をつけ…
戸惑いと混乱を与えながら
こうして歩み続けてきたと…
今改めて自分と原点との
繋がりを思い起こす…
それは…

明朗で社交的…流暢な言葉や
決して間違っていない正論…
相対し…
言葉足らずで内向的…人見知りで
その時々で「正しい」が変動する
ことのほか強すぎる自我…

そうして
表現の違いから心を閉ざし
反発していた時期…

はたまた
敏感すぎる偏った感受性や
間違った遠慮に
内側だけで格闘を繰り返す時期…

それでも
体裁だけは整えるも…
絶えず中心が揺れ動き
自分勝手な寂しさを抱え
多くの時間が流れた…

今では
かけてきたたくさんの迷惑も
都合よく忘れてしまい…
「忘れる」能力のおかげで
生きていけるのかもしれないと
居直る日々…

母苦難の日から月日は流れ…
私の原点へ…
あの時からずっとずっと…

心から
 
繋がりをありがとう…