長女が1年生の時なので、今から5年前に

なるのですが、胸が痛かった話を書きます。



長女が小学1年生の秋頃に、小学校から

電話がありました。



もう長女は学校から帰ってきているのに

なんだろう…と思いながら電話に出ました。



担任の先生は1年目の女性の先生でした。



若いのにしっかりしている先生らしい先生

という印象でした。




長女ちゃんのお母さんですか?

今お時間よろしいですか?




と少し緊迫した声でした。




先生が言うには、長女とあと2人の女の子が

同じ1年生の男の子の通学帽子を下校時に

投げたり踏んだりしていて、それを見た

旗持当番の方が学校に連絡をしてきたとの

ことでした。



えっ!?




と頭が混乱して、先生には何も言えません

でした。




長女はどちらかというと大人しくて、今まで

誰かと揉めたとかもなかったので、びっくり

しました。




とりあえず、明日、長女と2人の女の子と

帽子の持ち主の男の子に聞き取り調査を

して、放課後に内容を話したいので、私

にも学校にきて欲しいと言われました。




私は、長女以外の3人のお子さんの保護者

の方と面識もなく、どうしたらいいのか…

と困惑しました。




長女に聞くと、その中の1人の女の子から

帽子を踏んでくれと頼まれて、何度も

断ったけど、友達じゃなくなるよ?と

言われたから…

としくしく泣きました。




それでも、人の物を踏むのは間違っている

し、自分の帽子だって踏まれたりしたら

嫌でしょ?




と私が言うと、長女は頷きました。



私は、だんだんイライラしてきました。




まさか、長女が人の物を踏むなんて…


きっと買ったばっかりの新しい帽子だ。


男の子は嫌だったろうな。


男の子の保護者は腹が立って悲しい気持ち

だろう。


旗持当番の方が学校に連絡しなくてはなら

ないほど酷かったということか…


担任の先生も新任なのに、対応に追われて

大変なのではないか。





その頃の私は、母に言われてきたことに

今よりもずっと縛られてました。




人に迷惑をかけてはならない。




母の言葉が頭の中でどんどん大きくなって

いきました。




長女のせいで、色んな人に迷惑がかかって

しまった。




そんな長女を育てているのは母である私

なんだ。




私が悪いんだ…




でも、私はちゃんと長女に言い聞かせている

のに…




どうして言うことを聞いてくれないんだろう。




自分でも抑えきれない苛立ちを感じました。




なんだか、私が全員から責められているような

気持ちになりました。




泣き止んで、アニメを見ている長女に

腹が立って、頭を思いっきり叩いてしまい

ました。





えっ?


と私を見る長女の目に涙が溜まっていました。




涙は溢れてきて、長女は、大声で泣きました。




その声にびっくりした次女もぎゃんぎゃんと

泣き出しました。





私の手はジーンと痛くて、長女はもっと

痛かったのだろうと思いました。




初めて、長女を本気で叩いてしまって、

私は、なぜ怒りをコントロールできずに

長女にぶつけてしまったのだろうと涙が

出ました。



私も泣きじゃくりました。





長女も次女も戸惑い、怪訝な顔をしてい

ました。




長女は、



ごめんなさい。

明日、謝ってくる。

ごめんなさい。



と私の手をとって言いました。




その顔がなんだか幼かった私に見えて、

思わず長女を抱きしめました。




うん、わかった。

ママも叩いたりして本当にごめん。

悪いママだね。





ママは悪いママじゃないよ。

私が悪い子だった。




と長女はまた泣きました。




長女は悪い子じゃない。

ちゃんと謝ろうね。




それだけしか言えませんでした。




続きは明日書きます。



読んでいただきありがとうございました。