こちらは、4月に朗読劇を観劇したので、
その時のことを思い浮かべながら読んでいました。
5編からなる昔話×ミステリで、
『一寸法師の不在証明』はアリバイトリック
『花咲か死者伝言』はダイイングメッセージ
『つるの倒叙がえし』は倒叙ミステリー
『密室龍宮城』は密室トリック
『絶海の鬼ヶ島』はクローズド・サークル。
それぞれ異なる手法で描かれており、ひとつひとつがとんでもなく面白いのです!
私はミステリよりも人間ドラマの小説やファンタジーが好きで、ミステリと言えば東野圭吾さんくらいしか読みません。東野さんの作品も、ミステリの面白さを求めて読むよりも人間ドラマの深さが好きで読んでいます。
また、アガサ・クリスティの作品やシャーロック・ホームズシリーズも子供の頃に読み、大好きでしたが私の中のミステリブームは続かず。
そんな私が朗読劇がきっかけで読んだこちらは…
読み終わった後すぐに、続編読みたい!と思うほどにハマったのです
普段読書をしない夫に『絶海鬼ヶ島』の内容を話したら、おもしろいね!と興味を示してくれました。
桃太郎のお話なのに鬼目線の物語で、
そっか、今までなんら疑問に思わなかったけど、鬼からしたら桃太郎のことこう思うよね!と、視点を変えた人間(鬼)ドラマが垣間見えてとても面白いのです。
それぞれが語り口調で事件が語られていくので読みやすいのと、あらかじめ知っている昔話がどうなっていくのかが気になって、読み進める手が止まりませんでした。
どの作品も好きですが、一番やられた〜!と思ったのは『つるの倒叙がえし』でした。
なんでこんな人が出てくるの?え?えぇぇえぇ〜⁈と、こんな風に物語も生み出せるって本当に凄いなと感動しました。
このシリーズは3作品ありるので全部読みたいです!映画化が決まっている赤ずきんのシリーズも!
久しぶりにミステリにハマりそうな予感…