読書をすることで得られるものは、
想像以上に大きかった。
齋藤孝(著)『読書する人だけがたどり着ける場所』
タイトルが示す「場所」が知りたくて、購入。
この本は 文化人として知られる齋藤孝さんによって、読書の良さが語られている本です。
僕はこうして記事を書くぐらいには日頃から読書が好きなのですが、その根源に「楽しいから」以外の理由をあまり持たずに過ごしてきました。
なので同世代の友人からよく聞かれる「ネットで良くない?」という疑問に、確信めいた答えを持っていませんでした。
しかし、本書で齋藤さんはこう述べています。
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ネットで文章を読むとき、私たちは「読者」ではありません。「消費者」なのです。(p.6)
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つまり、ネットと読書では「向き合い方」に違いがあり、ひいてはそれが「深み」の差に繋がってくると言います。
加えて、ネットの情報は音楽で言うと「サビだけを聴いているようなもの」だとも書かれていました。
こうして抜粋すると どこか読書至上主義のような匂いも出てきますが、
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インターネットでは、深く潜るのだって実は難しくない (p.32)
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と、ネットでの情報収集を頭ごなしに否定しているわけではありませんでした。
ただ、そのためには「多角的に見る」「批判的な視点で見直す」などの方法があり、その方法は読書でしか鍛えられないと述べられていたのが本書で最も印象的な点でした。
これはつまり、日頃から読書をする人は本来の「本」に加え「ネット」も操れるが、ネットのみに浸っていると…
という解釈ができ、そう考えることで自ずとこれからも本を読み続けていこうと思わされました。
本書では他にも、「ベストセラーは読む・読まない?」「テレビは役に立たないか?」など、読書に関するありとあらゆる話が書かれており、
読書に対するモチベーションを上げてくれる本になっていました。
なのですでに習慣化されている人・これから読んでいこうと思っている人に関わらず、どんな方にもオススメです。
さてさて…
読み終わった本は、今宵も本棚へ…
「100日書評チャレンジ」
ラスト1日。