田中修治
()『大きな嘘の木の下で』



前著『破天荒フェニックス』から田中社長に魅了され、この度新刊が出るということで即購入。


この本は、現在も国内外で発展を続けるメガネメーカーOWNDAYSの社長である田中修治さんが、長年の経験から培った自身の考えを綴った本で


お金論や幸福論、経営論を始めとした全6つのパートから構成されています。





それぞれのパートには必ず「ウソ」という言葉が付随しており、この本のタイトルも「大きなの木の下で」…というようにこの本は見た目ではにまみれた本になっています。


が、これは何も田中社長が嘘を告白する本ということではなく、


「常識を疑ってみることで分かることもある」というスタンスから、一般的な正解に含まれている嘘をあばき、それに流されない著者の本音が赤裸々に語られています。


そのため、多くのビジネス書にある「がんばろう」「幸せになろう」というような優しい言葉はあまり出てきません。


しかし、これこそが田中社長の優しさだと僕は感じました。


最も印象的だったのは、「人生論のウソ」で語られる「人生の選択」の話です。


抜粋して引用します。



人生の選択になんて大した意味はない。どちらを選ぼうが、天国にも地獄にもなりうる。大事なのは、今、自分が決めたその選択が、将来正解だったと思えるようにあなた自身が納得のいく努力や行動をできるかどうかだ。(p.188)



人はどうしても、人生という航路の中で分岐点を迎えた時、右へ行くか左へ行くかの判断に迷ってしまうものです。


そして、いつからかそれが当たり前になったとき、右か左か、どちらか一方が天国で、もう一方には地獄が待ち受けているような錯覚を起こしてしまいます。


僕も、そうでした。


でも、この田中社長の言葉に出会ったことで、フッと肩の力が抜け足取りが軽くなった気がします。


これはほんの一例ですが、こんな風に誰もが信じて疑わなかった常識に一石を投じているいわば


「優しくないが故に優しい本」


だからこそ、新たな発見がある。そんな印象を受けた一冊でした。


常識にとらわれない考え方を学びたい方にオススメです。




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ちなみに、前著『破天荒フェニックス』を読んでからの方が、田中社長の言葉ひとつひとつに何倍もの重みを感じられると思います。