田中修治(著)『破天荒フェニックス』
NewsPicksBookから出ている本ということで気になったのをきっかけに購入。
この本は、著者の田中修治さんが社長を務められているメガネメーカー「OWNDAYS(オンデーズ)」を舞台にした小説で、
著者が社長就任時、経営破綻していた当時から国内外で発展を遂げる現在に至るまでの物語が書かれています。
ビジネス書にしては珍しく、というかそもそもビジネス書と呼ぶのが間違いなのかなというほどの、ガチガチの小説です。
なので「どんな感じになるのかな」という漠然とした気持ちで読み始めたのですが、結論から言うと
非常に面白かったです。
なにが面白いかというと、ひとえに「内容にストーリー性がある」という点に尽きます。
例えば、普段のビジネス書で
「この時ぼくはオンデーズを海外進出させることを決めたのです。」
と言われても、読み手は「へぇ。そうなのか。」ぐらいにしか思うことができません。
しかしこの本では、そこにストーリー性があるため
「えぇ!?国内でやっと上手く行き始めたこのタイミングで!?やばくない!?」
と、軽く取り乱す程に心が動かされます。
それに加えて、「破天荒」というタイトルからも伺えるように、物語が本当に荒波のように二転三転していきます。
一般的な小説のように、主人公がまず登場し、ピンチを迎え、それを乗り越え、という枠に収まっていないため、展開が予想できません。なので転機を迎えるごとに
「え!?これはピンチなの!?チャンスなの!?」
と再び心が乱されます。
だから、面白い。目が離せないんです。
やや余談になりますが、目が悪く普段からメガネとコンタクトで生活している僕は、この本を読んだあと
「次にメガネを買う時は絶対にオンデーズにする」
と心に決めました。
なにが言いたいかというと、ただ単純に物語が面白いだけじゃなく、メガネメーカー“OWNDAYS”として、ちゃんと読み手に届いているということ。
上手く言い表すことができませんが、「新感覚のビジネス書」という印象を受けた本でした。
とにかく、読んでみないことには分かりません。気になった方は、一度読んでみて下さい(^^)
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