オトンが骨髄ドナーに選ばれた。
半年ぐらい前に候補に選ばれて、今回の提供となりました。詳しい日にちは言えないけど、辰吉が心肺停止したあの日に近いのです。
あの暑い三年前の夏。
文字どうり血反吐を吐きながら泣き叫んで、誰か助けてと繰り返していた。
あの時の私たちの様に誰か助けて…と叫んでいる人の力になりたかったのでオトンはドナー登録したのだと思う。あたしもおんなじ思いでドナー登録しました。
「脳の不可逆的損傷より、救命は困難です。数日のうちに心肺停止となります。」
今日の夕日は、医師から告げられ日と同じ夕日でした。
1人でも私たちと同じ思いをする人が、いなくなれば…と願います。