私はあなたの道具ではありません。

あなたが父親だと知ったのは小4くらいでしょうか。
学校をサボった私の胸ぐらを掴んで投げ飛ばしたあの日です。

恐怖というものを叩き込む事は、大成功でしたよ。
それ以来怒られると膝が震えて過呼吸が出ます。
その日からあなたの奴隷になる事は決まっていたのかもしれませんね。

私があなたの命令を断れない事を知ってか知らずか、あなたの職場で働く事を命じましたね。
それからと言うものあなたの独裁政治は、私の精神を完膚なきまでに破壊してくれました。

ただ社長としては尊敬できる部分もありました。
自分が矢面に立つ姿勢や、危機回避能力は素晴らしいものだと思っています。

あなたは優秀ではあります。
でも優秀なあなたの息子は、また優秀なわけではありません。
自慢の息子と言いたいが為に、息子を作り上げるのは教育ではありません。
ひたすらに否定され、あなたの正義を押し付け、私を1人の人間と認識してくれなかった事が1番悲しかったです。

あなたの元で働いた5年間は、仕事として人生の勉強になった5年間と同時に、父親として幻滅し、不信感を抱く5年間でもありました。

あなたは「いい教育をさせられなかったのは、俺のせいだ」と言いつつも、「母さんはお前を学校に通わせなかった」だの「養育費は払ってやった」だの謝罪も無く言い訳ばかり言ってましたね。

離婚した理由も弟のせいや母の浮気のせいにして「俺は悪くない」の一点張り。
息子にそんな話をして、許してくれるとでも思っているのですか?
父親として恥ずかしいばかりです。

「子供の為に」と買った土地に姉の新居を建てる事を「仕事で使ってるから」と拒否し、「跡を継いで好きな事やれ」と言ってる店も赤字。
最終的にはタダ働きを強要。
あなたの「子供の為」は周りへの見栄ですか?
少なくとも私の為になる事は、一つもありませんでした。

ただあなたから、会社から逃げた事は事実です。
辛かったとはいえ、何か他に良い方法があったのではないかと今なら思います。
でもあの時は逃げる他考えつきませんでした。

思い詰めて「死ぬ」と言う選択肢が出る前に、「逃げる」と言う選択肢をくれた人には心から感謝しています。
逃げた事は後悔していません。
申し訳ないとも思っていません。
ただこんな事は、人生で2度とあってはならないと思っています。
あなたのおかげで追い込まれない術を学べました。
ありがとうございます。

もう2度と会う事はありません。
会社が潰れようが知りません。
ただ一つ不安なのは借金です。
法律上両親の縁は切れないので、借金は私に回ってくる可能性があります。
ろくに育てられず、ひたすらにこき使われ、最終的には尻拭い。
それだけはやめていただきたい。
死ぬ時の最終評価を上げるには、これからの人生が大事なんです。

借金は死んでも返す、それが本当の「子供の為」
である事を祈ってます。