こんちには、最近テニスをはじめたじりつちゃんです(。・ω・。)
超絶初心者でヘタクソなんですが、コーチがすばらしくで何かと良いところを見つけ出して褒めてくれます。
社会人になってからは、あまり人に褒められたりしない日々を過ごしていたんですが、やっぱり褒められると嬉しいです。もっと頑張ろう!って気持ちになってきます。この感情の正体は一体なんなのでしょうか?気になって来ました。。。
そこで「承認欲求」に関する本を読みたいなあと思ったので、TSUTAYAへ!
可愛い表紙に「承認をめぐる病」というタイトル!これだ!
本書は、精神科医の斉藤環さんがいろんな医学系の雑誌にのせた論文を集めた構成になっていて、一冊でまとまった内容を論じている訳ではありません。
大きなテーマとしては「承認」と「現代精神医学への異議」で半々くらいの分量になっています。後者はなかなか専門性が高くて、理解しづらい部分がありましたが、興味深い内容も多かったです。
■承認欲求エヴァンゲリオン
シンジ:「承認への葛藤」→ひきこもり
アスカ:「承認への行動化(過剰適応)」→境界性人格障害
レイ :「承認への無関心」→アスペルガー症候群
筆者によると、エヴァの主人公に診断を下すなら以上のうになるそうです。
エヴァがこんなにも爆発的人気を誇ったのは、主人公達の性格が現代の若者のこころの葛藤をとらえていたからだと言っています。非常に面白いですね。
シンジの葛藤構造は「承認されたい」「でも承認されっこない」「承認されないならみんな爆発しろ」「でもやっぱり承認されたい」だそうです。よくTwitterとかでもみかけますね。男性批判、女性批判、親への憎しみ、いろんなドロドロした言葉は承認をめぐる欲求から発生しているのでしょうか。自分自身の本当の欲求を正しく理解して、みんながみんなを認め合えば、世の中から悲しい争いはなくなるのかな??
■キレるモンスター消費者たち
モンスターペアレンツは「保護者の消費者意識の暴走」だそうです。多くの親世代には資本主義社会の成熟により、「同じ値段を払えば同じ商品が手に入る」という認識がある。教育もそうとらえようとする。それゆえ自分の子供が他の生徒より損な待遇を受けることに我慢出来ないということらしいです。つまり親たちには被害者意識もあるんだそうです。
「他者より損したくない」って感情は確かに自分の中にも感じます。食べ放題に行くと損しないようにたくさん食べてしまうんですが、結局後になって気持ち悪くなって後悔します。自分自身にとっても他人にとっても何も良いことがありません。損しないことと幸せにはなんのつながりも無いんですよね。この感情は、(私だけ損する)→(私は虐げられている)→(認められていない)という思考回路によるものなのでしょうか。よくわからないですが、、、。「別に損したっていいじゃない、幸せなら」と思えるようになりたいですね。
■直感と医療
職人的な精神科医のは患者が診療室に入ってイスに座るまでの間にすでに診断を下すことが出来るそうです。「プレコックス感」というものを統合失調症患者から受けるため一瞬で診断を下せるということらしいです。
プレコックス感;
精神分裂病の患者に特有の顔貌あるいは表情。(患者の)対人接触欲求の欠落のために表情も語り言葉もコミュニケーションの性質を持たなくなることから発生する。患者に接近しようとしてはねのけられた治療者のナルシシズムが傷つくことによって生じる。
↓プレコックス感の例(引用)
初めて人と会うときに、見た瞬間この人苦手だととか好きだなとか思うそういう直感的なものにもちゃんとした理由があるのかもしれませんね。この人は自分に好意的だとか違うとか実は敏感に感じとっていて、上手く言語化は出来ないが感情に反映されて認識しているのかもしれません。直感とかって理論的じゃないようなきがして少し嫌厭していたんですが、そういうのも大事にすべきかもしれないと思いました。
表紙かわいいね(*'ω'*)