こんばんは、社畜の「じりつ」です。
記念すべき1冊目に紹介する本は「こころの処方箋」です。
著者はユング派心理学の第一人者の河合隼雄さんです。
この本は「新刊ニュース」に1988年〜1991年まで連載されていたものをまとめたもので、各章4ページほどのエッセイが全55章で構成されています。
1章が短いため空いた時間にパパッと読むことが出来ます。
活字初心者の私にはありがたい限りでした。
各章のタイトルで私が気に入っているものをご紹介します。
01章 人のこころなどわかるはずがない
「あの人はいい人」「あの人は悪い人」簡単に他人にレッテルを張っていませんか?嫌なやつだと思っていた人が実は愛情深い人だったりすることもありますよね。
友人、家族、恋人、自分にとって非常に近い存在ですらその人の「こころ」を理解することは出来ません。理解出来るという人が居ればそれは分かったつもりになっているだけなのです。
だからあなたも大切な人に対してもわかったつもりにならず、分からないなりに分かる努力を続けていくことが大切なのです。それは非常にエネルギーがいることですが続けることでより良い人間関係を構築することが出来るはずです。
ちなみに私は自分の「こころ」すら良く分かっていません。自分探しの永遠のモラトリアム野郎です、はい。
11章 イライラは見通しのなさを示す
イライラするときというのはその訳が分かっているようで実はことの本質は分かっていない場合が多いのではないだろうか。
イライラは自分の何かー多くの場合欠点に関わることを見いだすのを防ぐために、相手に対する攻撃として出てくることが多いのである。
例えば自分の前に遅い人が歩いていてイライラするときというのは自分が時間に追われているからで、時間に余裕があればイライラしないということ。問題は自分の中にある訳だから他人を攻撃するのはお門違いな訳です。
他人を攻撃するみたいなかっこわるいことはせずに落ち着いて自分を見直せる、穏やかな人になりたいものです。
13章 マジメも休み休み言え
25章 善は微に入り細にわたっておこなわなければならない
32章 うそは常備薬、真実は劇薬
35章 強いものだけが感謝することが出来る
39章 昔はよかったとは進歩についてゆけぬ人の言葉である
49章 心配も苦しみも楽しみのうち
河合さんがおっしゃるように本の内容は「常識」しかかかれていないのですがその「あたりまえ」にはっとさせられます。語彙力がなさすぎてうまく表現出来ませんが、、、。もっとこの本の良さをうまくつたえられるようになれればなあ・・・。
この本を読んで日常に戻った時にふと河合さんの言葉たちを思い出して繰り返し読み直してしまうようなそんな一冊です。
今日は眠いのでここまでで終わりにします〜