今日は 私の誕生日
いつもなら
父が
日付が変わる前に
おめでとう！と
言いながら
誕生日プレゼントを
くれた
毎年
それが当たり前にある
光景だと思っていた
今年は その
当たり前の幸せが…
ない
小さなご祝儀袋に
入れられていたお祝い
何年もその袋を
中身ごと
取っておいた
今年から
もぅ増える事は
ないんだなぁ…と
思いながら
溜まった袋を眺めていた
気付いたら 泣いてた
何年か前の袋に
『NORIYO おめでとう』の
父の文字を見つけたから…
私にとって 父からの
その言葉が何よりの
お祝いだった
私は知っている
誕生日が近づくと
ソワソワしだす父を…
早く渡したくて
おめでとう！と言いたくて
私を喜ばせようと
ワクワクしていた事を…
惜しみなく注がれる
無条件の愛情
私は
きちんと
返せていただろうか…
今度は
遠い空から
お祝いをしてくれる？
これから何年
あなたの
『おめでとう！』を
聞く事がないのか
わからないけど
きっと きっと
また逢えた時
無条件の愛情で
抱きしめてくれるのだろう
父よ
私は
まだ成長するつもりだよ
頑張るからね
By NORIYO