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2019年8月末に脳腫瘍がみつかった母の入院生活を記憶をたどりながら書いています。
悪性の神経膠芽腫グレード4が確定となり、
84歳の母が、このデキモノと闘うべきかどうか、
さんざん悩んだ挙句、治療はしない在宅療養を選択しました。
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術後1週間目ごろから毎日午前中1時間はリハビリセンターへ。
母はこの1時間が入院中の楽しみでした。
一度だけリハビリ中の母を見学に行きましたが、
支えてもらい、ゆっくり階段の上り下りや立ったり座わったりの練習。
手すりにつかまりながらも少しずつ歩けるようになって楽しそう。
パジャマのボタンを留めたり外したりの指の運動も一生懸命やって。
開頭手術の後遺症も出ず、順調に回復していきました。
術後16日目(2019年9月18日)に個室から4人部屋へ戻り。
夕方、私が病室へ入るなり、
「先生が、自宅の準備が整ったら退院していいですよと言ってた!」と嬉しそうに言う母。
”自宅の準備”とは、介護用ベッドや手すりなどのこと。
私は13日に介護申請に行き、
その日の夕方に院内の支援センターの紹介で、ケアマネさんと訪問看護師さん、レンタル介護用品会社の担当者とお会いして、退院後のケアについていろいろなお話を聞いていました。
介護用品に関しては、工事をしなくても取り付けられる手すりがあると聞いていたので安心していましたが、
カタログを見て、手すりにも種類があるし、介護ベッドでも車椅子でも種類があって、バス用品から何から何までレンタル品が揃っていて感心してしまいました。
レンタル品を決める前に家の中を確認するということで、
お会いした翌日14日(土)に、担当者の方が自宅にいらして、
ベッドをどこに置くか、手すりはどのタイプが何本必要か、
段差のあるところ、トイレ、お風呂場など、しっかりと見てくださり、
必要なものを決めて、いつ揃えられるか調整してくださっていました。
(レンタルした介護用品は後日記事にします。)
そのレンタル品のカタログを母に見せ、
「こういうのをいま確認してもらってるからもうちょっとの辛抱だね」と言うと、手すりの写真を見てかなり安心した様子。
レンタル用品会社の担当者から、
介護ベッドもその他すべて9月25日に揃うという連絡があり、
20日に主治医と面談した際にこのことを伝えると、
「9月27日(土)に退院していいですよ」と、正式に退院のお許し。
先生からは、退院後に起き得ることなどいろいろ説明を受け、
聞いていると本当に未来がないというのが現実的で涙が出て凹みましたが、在宅を選んだ以上、受け入れるしかない。
気を取り直して病室の母の元へ。
退院日を告げると、「ほんと!!」と、聞いたこともないような高鳴った嬉しそうな声で喜ぶ母。
主治医の先生も病室へいらして、母へ話してくださいました。
退院後に気をつけること(転ばないように!と)、美味しいモノ食べて、旅行も行っていいですから楽しんでください、と。
母はもう明日にでも退院していきそうなほどの勢いで、先生に御礼を言って満面な笑顔。
嬉しそうな母を横目に、この笑顔、いつまで続くのか、、、
と、考えてしまう自分がいました。
(この日は前の記事に書いた「介護認定調査」もありバタバタ)
翌日病室へ行くと、
「昨夜は嬉しくて眠れなかったよ。待ち遠しいなぁ♪」とニコニコ
従妹と親族旅行を計画していることを伝えると、さらに笑顔。
「楽しみができた~!がんばろう!」と。
笑顔を見るのがうれしいのと辛いのと、両方が入り混じった複雑な思いでした。
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今日はお彼岸の入り。
退院云々の記事になんですが、、、
母の初彼岸で、群馬までお墓参りに行ってきました。
私は車でトンボ帰りでしたが、行きも帰りも大渋滞。
この4連休はどこも人手が多そうですね。
最後までお読みくださりありがとうございました。