米山さん2回目。
MMT批判を批判します
昨日のは↓↓↓。
※本筋は変えていませんが、読みづらかったので、修正・加筆しました。※
さて本題に行きます。(めんどくさい・・・)
批判対象の米山氏記事はこちらなのよ。
米山氏が批判している「MMTの全てと仮定する中野氏の記事」はこの2つね。
米山氏の記事の中身を。さらに読んでいくと・・・
従って、仮に日本政府がMMTを採用し、「財政赤字は幾ら継続しても大丈夫!」として40兆円の財政赤字を放置し、例えば5年後にインフレ率が2%に達した時に財政赤字を止めようとするなら、消費税を20%ほど上げて30%にしなければいけません。MMT論者は、よく「インフレによって税収も上がるから大丈夫!(財政のビルトインスタビライザーと言います。)」と主張しますが、政府の試算等から1%のインフレがあった場合の税収増は1兆円程度と見込まれ、とても足りません。
※財政赤字削減の話は昨日、反論したんで、今回は対象外。※
そもそもMMT提唱者一人のレイは、消費税は悪税であると断言していたはず。
民間の購買力を毀損しちゃう悪税と一刀両断なのよ。
なので、MMT提唱者、支持者は消費税廃止で満場一致だと思うよ。
※個人の見解です。※
さて、ここで、ビルトインスタビライザーの定義、機能について確認していこうではないか。(本当にめんどくさい・・・・)
以下、レイのMMT入門より抜粋。
…( 2) 累進的な所得税や遺産税のような、富と所得の分配に関する公共政策を示すため、
…租税を使って所得と富の分配を変えることである。例えば、累進課税制度は最富裕層の所得と資産を減らす一方で、貧困層に対しては最低限の租税しか課さない。なお、これは、富裕層に対する増税を求める今日の進歩主義的要求と関係があるように見えるが、ラムルはこれを貧困層への支援とは結びつけていない。
累進的な所得税等の徴税機能を利用して、富の分配を変える。当たり前ですね。
※MMTは税金を財源と思ってないので、再分配ではないです※
米山さん、消費税について、ビルトインスタビライザー機能があると思ってるフシがあるので、
一応、累進課税機能がないこともここで説明しておきます。
まず、消費税は低所得者に厳しく、高所得者に優しい税金です。
山本太郎云々は置いておいて、
どの試算をみても「低収入ほど負担割合が大きくなる」という消費税の「逆進性」が現れており、
と、低所得者ほど負担割合が大きく、消費税の逆進性を指摘しています。
比較対象として、反緊縮のみなさんが大好きな東京財団政策研究所は、消費税について、「消費額は低所得者より高所得者の方が多い!」と主張されています。
しかし消費税は消費額に対して比例的にかかるので、高所得者が車やマンションなどの高額商品を買えば、金額ベースの負担額は大きい。
逆に言えば、今回消費税を5%引き下げるという手段をとった場合には、車やマンションなど高額商品を買う高所得者ほど減税額が大きくなる。つまり消費税減税は、お金持ちほど優遇されるということになる。これは財政資金の使い方としていかにも無駄といえよう。従って、消費税減税という選択肢ではなく、生活困窮者への生活補助に集中的に回すことが重要だ。
σ( ゚Д゚)頭大丈夫か?
これは年収を年間の消費額で割った負担割合でなく、↓のように、年間の消費額onlyで考えちゃったのが間違いです。
結論。
ビルトインスタビライザーの目的の一つは、富の再分配。
消費税は負担割合ベースで考えると、高所得者に優しく、低所得者に厳しく、格差解消機能もない。
よって、消費税にビルトインスタビライザー機能はありませんよ、米山さん。
長くなった。
続きは明日。