少し前の話になりますが、改めて書かせてください。


今回、セリフがない舞台に挑戦しました。


「結 -MUSUBI-」






このタイトルにはたくさんの意味が込められていました。


結びの一番。

結婚。

縁を結ぶ。

団結する。

努力が実を結ぶ。

口を結ぶ。


などなど。そんな意味を込めてこのタイトルにしました。


セリフがない分、いろんな要素を取り入れました。マジック、ダンス、アドリブ、日替わりのポイント、殺陣、ボディークラップ。


照明・音楽・映像・セットなどもプロフェッショナルな方々に協力してもらい本当にいいものが完成しました。


本当に素敵な舞台をありがとうございました。


小野塚勇人。


今回、主演を務めてくれた小野塚くん。オーディションで僕が一目惚れして出てもらうことになりました。本当に素敵な役者さんです。舞台度胸も色気もかわいさもありながは、驚かされるのは「笑いのセンス」です。こんなにも笑いのセンスと思いつくスピードを兼ね揃えた役者は今みでみたことがありません。座長としてもめちゃくちゃ引っ張っていってくれました。ありがとう。


廣野凌大。


歌っている映像や話している映像を見て雅ノ海は彼しかいないと思いオファーしました。彼もまた素敵な役者さんです。本当にハイスペックという言葉に尽きます。なんだって出来てしまう。僕が感覚的に伝えたことを、的確に表現してくれる。この受信力の高さが廣野くんの一番の才能かもしれません。今回は歌も歌ってもらいました。最高にダサい僕の作詞を最高にかっこよく歌ってくれました。ありがとう。


杉江大志。


僕が見た舞台で杉江くんがめちゃくちゃ面白かったんです。だからいつか絶対に杉江くんと仕事がしたい!そう思っていました。おもしろくしたいという貪欲さが本当に好きで、舞台上で遊ぼうという精神は見習うものがあります。そしてちゃんと締める時はちゃんと締めるという感覚。それも持ち合わせているので、いい役者だなーとしみじみ思いました。苦手なところもまっすぐ向き合うところが素敵でした。ありがとう。


株元英彰。


かぶと舞台を作るのは2回目です。あの頃からいい役者でしたが、さらにいい役者に成長していました。不器用さと実直なところがかぶの一番の魅力だと思っています。休憩時間も自主練に励む姿は心をうつし、同志たちの士気を高めてくれます。僕にとっての最強の副キャプテンでした。この先もピュアさを忘れずに、あのまっすぐな目で輝かしい未来を見続けてほしいと思います。ありがとう。


中村里帆。


里帆ちゃんもオーディションを受けに来てくれて「あっ!この子だ!」と思いました。なにをするかもわからないオーディションで動揺しながらも僕の期待を越えようとする様が本当に素敵でした。無茶振りに応えるだけではなく、逆に僕に仕掛けてくるあたり恐ろしい女優だと思いました。案の定、本番に入ると芸人を超える爆発力を持っていました。普段から飾らない感じがさらにいい。これからもどんどん挑戦していってほしい。ありがとう。


守屋日和。


守屋は天才です。稽古中から本番終わるまで、ずっと笑わせてもらいました。この先、ノンバーバルを攻める時になくてはならない逸材だと僕は思っています。サービス精神の塊。お客さんは当たり前のこと、演者も絶対に笑かすぞというサービス精神が、彼の一番の才能だと思います。そして真摯にこの舞台に向き合ってくれて、ギリギリのラインで遊び続けてくれた彼に敬意をしょうします。ありがとう。


瀬下豊。


瀬下は演者全員のお兄ちゃん的存在でした。瀬下がいるからこその安心感。瀬下がいるからこその「おもしろいものだ」感は凄まじかったです。本当に瀬下がこの役をやってくれてよかったなと、公演中に思いました。人が好きだからこそ人懐っこく。でもおもしろへの飽くなき探究心は忘れない。瀬下がいたからまとまった。そう言っても過言ではない舞台でした。ありがとう。


久保田創。


創くんは演劇をやる時の僕の右腕です。彼がいると崇高なものにもふざけたものにも振れる最高の役者です。そして芸人と役者の架け橋的な存在でもあります。だから今回の座組みで、なぜ役者陣がイキイキできたのか?それは芸人チームの人柄もありますが、創くんの存在がでかいと思います。僕は創くんと稽古をやったあと、コンビニでビール買って飲むのが好きです。早くそれが当たり前の日がきますように。ありがとう。


綾野アリス。


アリスは僕が初めて外部の舞台で演出した時にオーディションに来てくれた役者です。それからの付き合いで本当に今回もがんばってくれました。本当は里帆ちゃんが稽古来れない時だけ手伝ってもらおうと思ってたけど、本当に前向きにがんばってくれて気がつけば「なんか役あげたいな」と思ってしまってました。初演出の時も今回も本当に助けられました。ありがとう。


植松正太。


ガッツのある芸人です。真面目で不器用で、でも面白いことが大好き。でも自信を持ちきれない。どか昔の自分を見ているような、そんな気がします。今持ってるまっすぐさに、この座組みがどれだけ救われたか。ありがとう。


川端武志。


ちゃんと勘違いも出来て、ちゃんとスポットライトを浴びることができる芸人です。勘はいい。その分、調子に乗りやすい。でもそんなところが魅力。僕が相方ならどこまでも売ってあげられるような逸材です。稽古のいい緩みを作ってくれました。ありがとう。


グッド良平。


井上の後輩です。




いやー、本当にいいキャスト・スタッフに支えられてここまで来れました。発表していいのかはわかりませんが、とりあえず舞台「結」のセットやらなんやらは2年間保管することが決まりました。






楽しみですね。



ほいでは。