今日、東野圭吾さんの『宿命』という本を読み終えました。

いやぁ、これまた参りました。

キーワードは「糸」。

殺人事件。学生時代のライバル。初恋の女性。親。過去の事件。

そのさまざまな点が糸で繋がれいって線になった時、信じられない新事実が待ちうけています。

『宿命』を紹介していただいた方ありがとうございました。

僕の学生時代(小学生のとき)のライバルと言えば、ウチッチとハルッチですね。

僕たちはイシッチ・ウチッチ・ハルッチと呼び合っていました。

この3人の共通点といえばチビであること。

どれくらいチビかというと小学6年生の時に120cmあるかないか・・・。

僕の小学校は1学年1クラスだったので、1年生の時から身体測定の日には3人の間に火花が散っていました。

ベストチビー賞は僕が3回。ウチッチが1回。ハルッチが1回。

で迎えた6年の身体測定の前日。負けられない僕はある秘策を考えた。

完全犯罪。

前日に頭をどつきまくり、たんこぶで身長を伸ばしたのです。

そして念には念を・・・。なんと足の裏にかまぼこ板を接着剤で貼り付けたのです。

そして当日。ドキドキしながら身体測定に臨んだ。

ばれなかった。完全犯罪だ。

そして満足感と勝ったという自信に満ち溢れた顔でウチッチとハルッチの身長記録を覗いた。

「そんなバカな。」

僕が負けている・・・。

そう、彼らには成長期が訪れていたのである。

僕は泣いた。

その場で泣いた。

家に帰ってさらに泣いた。

足からかまぼこ板をはずす痛さに、また泣いた。

こんなにみじめで恥ずかしかったことはない。

あれ以来かまぼこを食べる時の僕の顔ははにかんでいる。

       完

 


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