井上「おれさ、来年は俳優業もやりたいねん」
石田「おいおい、待ってくれよ」
井上「なんやねん」
石田「おれより先にボケんなや」
井上「ボケてへんわ。で、俳優やるんやったら、やっぱり大河ドラマに出たい」
石田「IPPON」
井上「大喜利の答えちゃうねん。ほんまにやってみたいねん」
石田「無理無理。おれが『来年はメイウェザーしばきたい思ってんねん』と同じくらい無理」
井上「不可能やないか。いやそれよりは可能やろ」
石田「え?それまじで言うてるん?」
井上「まじに決まってるや。でも大河ドラマ出るために何をやったらいいかがわからへんねん。やっぱり舞台とか出た方がええんかな」
石田「いや、まずは尿検査からやな」
井上「やめとけ」
石田「なにがやねん。そうやろ。おまえなんかもともと演技で迷惑かけること決まってるねんから、それ以上迷惑かける訳にはいかんやろ」
井上「そうやけどやな」
石田「いや、別に漫才だけやってたらおれらが活動停止になればええだけやん。そこまで迷惑かからんわ。おれらの漫才出番がなくなって、替わりに"麒麟がくる"みたいなもんや」
井上「やめろ言うてんねん。その点に関しては大丈夫や。おれは鋼のハートを持ってるから」
石田「大丈夫か。その鋼のハート、効き目がなくなったら」
井上「効き目とか言うな。大丈夫や。あと演技もおまえが知らんだけでかなり自信あるねん」
石田「おまえの演技は見たことあるよ。数年前、記者の前でスーツ来て号泣する演技」
井上「あれ演技ちゃうねん。リアルや」
石田「あれ長いこと頭下げてる間に目に唐辛子すりこんでんやろ?」
井上「やるわけないやろ!言うとくけどおれは憑依型の役者やからな」
石田「憑依型?」
井上「そうや。だから役を演じるんじゃなくて役が入ってくるねん」
石田「おう」
井上「だから役が入ったらもう全然役が抜けへんからな」
石田「自首ってことでいい?」
井上「は?どういうことやねん」
石田「だって今ヤクが入ったらもう全然ヤクが抜けへんって」
井上「そっちの"ヤク"ちゃう。もうええわ」




ほいでは。