「猫にエサをやらないでください」という張り紙の前に、3匹の猫が神妙な顔をして座っていた。思わず笑っ..........≪続きを読む≫
うつ家の地域には、いわゆる地域猫がいる。
うつ家が引っ越してくる前、近所の家の庭で
野良猫が子猫を生んだ。
近所で話し合ったものの
高齢だったり家族全員が働き手だったりで
家で生涯面倒をみるとなると難しい、ということで
交代でエサをあげ、
後にお金を出し合って
雌猫(子猫含む)に不妊手術を行ったそうだ。
朝はAさん家のガレージ、
夕方はBさん家の玄関前 で、
いまも毎日ゴハンをもらっている。
冬場は、Aさん家の庭に作った防寒小屋で過ごす。
人懐こく、概ね うつ家 の庭か、隣の庭にいる。
逆に言うと、それ以外の場所で見たことが無い。
彼ら(ニャンズ)なりに、安全なテリトリーをわきまえている様な感じだ。
外で飼っているだけで、管理責任の所在は明確なので
野良猫じゃなくて地域猫なんだろう。
猫嫌い(動物嫌い)の人にとっては、
あまりよろしいくないことなのだろうとも思う。
うつ家 にも 「 犬飼ってるのは、わかってるのよ!
鳴き声が煩い!隠さないで出しなさい! 」 と
怒鳴り込まれたことがある。
当時は犬も猫も飼っていなかったので
ポカ─( ゚д゚ )─ン
だったが、そういう人もいる。
犬を飼っていたとして
隠さないで出したところで、何がどうなったのは分からないけど。
犬はつないで、猫は家の中で飼え、というのが正論だし、
犬猫の交通事故や病気を防ぐためにも、そのほうが良いことは明らかだ。
でも、うつ家の隣人たちに「間違っているよ」とはいえない。
彼らの考えた結果の、現状である。
何が正しくて、何が間違っているのか、
全てにおいて、そんなこと決める必要はないんじゃないかな。
入り組んだ住宅地なので交通量も少ないし
彼らなりに危険は回避している。
なにより、ニャンズたちがのびのびしているし
運が良かったのか、近隣も徐々に理解を示している。
糞尿の害も多少はある。
庭の猫のウン○を見て 「 あら♪あのニャンズかしら? 」 と喜ぶ家が
うつ家以外にあるのか分からない。
しかし、人懐こいニャンズに癒されることも事実で
なんだかんだ言いながらも、近隣の方々は
庭に除草剤を使うことを止め、雑草は手で引っこ抜いている。
猫嫌いで有名だった隣人、
猫を見るとバケツで水をかけたり、石を投げたり
罵声を浴びせたりしていて有名だったが
その後に越してきた うつ家 をすごく気に入ってくれた。
時々お茶飲みに来るが、
当然そこには でかい顔した うつ家 のニャン様 もいるわけで。
その うつ家 ではみんなニャンズを溺愛している。
ということで、猫に対する暴挙は少なくなり
(少なくても、うつ家が見ているところでは、やらなくなった)
うちの猫も可愛がってくれるようになり
さらには、別居している娘さんが猫を飼ったらしく
最近では 「 アメリカの猫でね、可愛いんですよ~ 」 と
娘さんの飼う猫の写真片手に自慢話をするぐらいになった。
ちなみにアメリカの猫とはアメショのことだったのだが(笑)
話はそれたが
地域猫としては、うまくいっている地域になるのだろう。
地域ニャンズは近隣の飼い犬とも仲が良い。
流れの野良猫が時々やってきて、
地域ニャンズのテリトリーを荒らす。
怪我をされては堪らないので、
たまに喧嘩の仲裁に入るものの
地域ニャンズは強いので、野良ニャンズはそそくさと去って行く。
稀に、意気投合するのか、野良ニャンズが共生しはじめる。
最近の地域ニャンズは3匹。
いまのところ至って平和な日々である。
人にとって、猫にとって、一番いい暮らしとはなんだろう。
人間は不景気だの病んでるだの、暮らし難い世の中になっているが
きっとニャンズも暮らし難いはずだ。
ニャンズも人もハッピーに過ごせればいいのになと
願ってやまない うつ社長でした。