テレビに出ているキャバ嬢にあこがれてか、最近は女子高生のなりたい職業にキャバ嬢がランクインしている..........≪続きを読む≫
うつ社長、20代の頃ですが
Wワークでキャバ嬢経験ありでございます。
「キャバクラ」もあるし、歴史ある「キャバレー」も。
時給も700円(笑)~2,500円までマチマチ。
でも、いい経験でしたよ。
お勧めのお仕事かどうかはさておき、
ですけどね。
その中で、100人近いホステスを抱える
かなり大きなキャバレー(?)のヘルプをしたことがありました。
すごい人気の No.1 さんで、
指名席を蝶のように回っている間の
場つなぎ要員です。
飛び込んでは見たものの
あ~、やっぱ無理だなと思ってた矢先、
どういうわけか No.1 に気に入ってもらって
イレギュラーでノルマなし、No.1のヘルプオンリー で
比較的楽な仕事を回してもらえた訳です。
この No.1 さん、本当にすごい方でした。
機転がきく
気遣いが自然で心地よい
セックスアピールがない(笑)
媚びない ので
横で見ていても嫌らしくない。
水商売に向くとは思えない うつ が
下心や癖のあるお客様には付かなくてもいいように
ボーイに指示も出してくれていたり、
そんな方のヘルプだったからこそ、
結構長い間(一年近く?)
お手伝いさせていただきました。
しかも、No.1 さんの働きかけで
唯一の完全自由出勤にしてもらえましたしね。
(OLが本業で残業・出張もあったので、出勤は月に数回)
で。
何がすごいって 「記憶力」
人の名前なんて、一度で覚えるのは当然。
手帳とか確認しないで
礼状やお誘いレターを書いている姿も拝見しました。
毎日何組も指名が入る程の No.1 ですよ?
新聞だって複数紙、全チェックしてるんですよ!!!
しかも、日中は保険の外交 やってるんですよ!!!
さらに、リスペクトする事件がありました。
ある日、お店のトイレでばったり。
化粧ポーチを持っていなかったようで
「ごめん、うつちゃん。ファンデ借して貰えないかな?」
あれま。いいですよ~。パフが汚くて申し訳ないですが、
これでよければ。
「ありがと~。助かる~。」
その次の出勤したとき
「この間はありがとう。お礼に・・・良かったら使って♪」
小さな袋を手渡されました。
開けてみると・・・同じファンデのリフィル!!!
女性の方ならお分かりと思いますが
ファンデーションなんてメーカー、ラインナップ、色・・・
たっくさんありますよね?
使っている全く同じもののリフィルです。
あの一瞬で、型番・色番までチェックして、覚えてたの!?
「うん、あの時は時間がなくてファンデ借りちゃったけど
やっぱり直接肌につけるものだから、嫌ってこともあるでしょう?
そうじゃなかったとしても
同じ型番・色なら、無駄にはならないと思ったんだけど・・・。
もしかして、ファンデ変えようとか思ってた?
それとも、なんか他のものが良かったかな?」
やられました。
もう、これで うつ社長 もメロメロに。
たとえば、似たような新品買うなら楽なんですよ。
そこで、あえて
同じ品番・色番で用意するってのが・・・すごすぎ。
しかも、いつ来るか分からない、
( = いつ来なくなるか分からない)
完全自由出勤の うつ に対してですよ?
記憶力と気配りのレベルが違う!!
No.1 って こういう人なんだ~と
しばらくため息が止まりませんでした。
若いホステスは(店にもよりますが)
甘えと見た目とある程度のコミュニケーション応力で
ある程度のところまでいけます。
セクシーな格好で、バカ話してれば言いし~
適当に飲んで騒げばいいし~超楽勝♪
こういう人もいます。
(若いお姉ちゃんに多い。あんまり甘く見ていると、
客に誤解 = 真剣惚れ とかされて面倒なことに)。
お客様の状況を考えず、
勝手に飲んで食べて(売上を上げて)騒ぐだけの人もいます。
自分の成績を維持するために、
支払いはホステスが行っているケースも見ました。
(給料日前などで、お客様は金欠。でも来て貰わないと
ホステスの成績に響く、という場合の最後の手段)
でも、上を見ると
本当にすごい人もいっぱいいる世界。
ホステスじゃなくても、きっと成功するだろうな、という
オーラが出ている人もいます。
そういうホステスさんに会うと、
性別関係なく癒されるんですよ。
「病気で足が不自由(片足を引きずって歩く)、
お酒もほとんど飲めないけど
話を聞いて、時には盛り上げて
私にもできるんだなと思ったから」
そういって、足の治療を進めながら
小さなスナック(あまり歩かなくてもいい)で
働いている女性もいました。
この女性、すご~く、癒されるんですよ。ほんわかしてて。
治療であせってもいいことないから、
接客も、のんびりとほんわかと、って感じでした。
しかし、奇麗事じゃないこともいっぱいある世界。
ホステスの客の取り合い、派閥問題も
かなりハードなようでした。
(巻き込まれなかったのも、No.1 さんの気配りのおかげでした)
それなりにいろいろあったけど
非常に興味深い経験でした。
この不景気では水商売もなかなか大変になってきています。
ホステス(キャバ嬢)を目指される方、
自分の正義を保ちながら お客様を癒し、
プライド持って頑張っていただきたいなと思います。