いろいろ考察していると
面白いことも思い出して頭の中が満載なうつ社長です。
なんだかんだで1年半、2年ぐらいかな。
たっくさんのアルバイト、派遣社員、契約社員、正社員をかかえた
仕事をしたことがあります。
まぁ、アルバイトにおいては学生さんもダブルワーカーもいるし
それをひっくるめて部下というのは語弊があるかもしれませんが
組織上、それを取りまとめてたわけです。
たっくさん、そうですね、
過渡期は・・・800人?1000人近くまでいったのかな。
覚えてないや(笑)。
いろんな意味で尋常じゃぁないですよ。
ちょっとした一言で組織が動く緊張感とスリル。
不謹慎?いやでも、そう思わなきゃやってらんないですよ。
毎日毎日、数百人の目に晒されてるわけだから。
でね、実はうつ社長、
そんなマネジメントスキルないんですよ、正直なところ。
ちゃーんとマネジメントスキルMAXな人たちがつくった組織の
後釜に座らされただけ。
ある程度の年齢になったら、ある程度の役職は欲しかったあの頃。
なんでそんなおっきな組織預けられなきゃいけないのよ。
無理無理無理~。もっとアットホームな組織頂戴よ。50人ぐらいのさ。
何度上司に訴えたことか。
しかし、ちょっと特殊なPCスキル(若干の自作プログラム、DB操作)が瞬間的に求められる組織だったんで、元プログラマーのうつ社長に白羽の矢が立ったようだ。
うぅ。
前任者(男性)が組織のカリスマであり、
きっちりヒエラルキーを構築してらっしゃったので
とりあえずその座に座ることは出来ますよ。
でも、そこからどうするか。
うぅ。
やっぱ、こえぇ・・・。
カリスマの後任なんて、みんな(部下)の目が厳しいよ~。
で、
うつ社長的マネジメントスキルが無くてもできるマネジメント(導入)
■とりあえず見た目作り(きれいなお姉さんという印象付け)
・スーツは体のラインがきれいに見える、大人の女性系
膝上丈のシンプルスーツはよっぽど脚に自身がある方のみ
いつもセクシー系のパンツスーツでヒールは7cm以上
ここぞというときは
膝下丈の細身のスカートに深めのサイドスリット
(ポールスミスのサイドスリットはウケが良かった)
・髪はデジパーで縦巻き、手入れしてる風
実際のところ高品質のデジパーは手入れ不要
忙しい働く女性はみんなデジパー(笑)
・ネイルはきっちり。
先にシルバーラメでフレンチにしておけば
ビジネス上でもOK、見た目もきれい、持ちも良い
・品の良いビジネスグッズを揃えましょう
だっさい上司よりセンス良い上司が好まれます
そうはいっても探す時間も買いに行く時間もないから
StyleStore、ソニプラ駆使
下手にブランド物だとパクられる可能性があります
数百人もいますから、近くで顔見られることはあまりありません。
メイクに向けるエネルギーは、後々のために美肌作りにまわしましょう。
遠目にきれいなお姉さん風に見えることが重要。
近くの場合、
きれいなネイルで資料を指差し、相手の視線はネイルに向けましょう。
■会社の偉い人やクライアントさん、みんなが見ている前で仲良さげに話をして、
「あの人偉いんだ」と勘違いさせましょう。
謝罪時など、へこへこへつらわなきゃいけない姿は絶対見せない。
■とりあえず組織観察。
・役職無視で組織の中のキーマンを見つけましょう。
たとえば、
A:敵にまわしたらめんどくさい系
B:元の上司を崇拝している系
C:とにかく不満をかかえている系
D:派閥をもっている系
CとDは直接話して、あらゆる手を使って落とす。
最悪、自分の直下に一定期間置いて安心させる。
AとBは時間をかけて、不穏分子じゃない層まで落ち着かせる。
無理そうだったら、とっとと他部署に移動させる
・【重要】SとMの属性を見極めましょう。
落ち着いたら、小部隊ごとのSとMのバランスを整えてあげましょう。
不思議なことに、意外ととこれが有効。
■いい意味での情報操作をしましょう。
うつ社長の場合、ヒエラルキーが明確にありましたから
それを利用しない手はありません。
組織の中の管理者を段階毎に数名ずつ集めて
彼らが目標を立てて組織を動かせる程度の情報を落とします。
個性が強い人間は個別に話したほうがいいケースもありますけど。
本人の欠点、短所に関する指摘はNG。
その代わり、優れている点をより生かして、目標達成しましょうという話にします。
アルバイトさん含めヒエラルキーの下位層には
中間層からデイリー、マンスリーで分かりやすい目標を与えるよう指導します。
つまり、数百人全員の目の前に美味しそうな人参をぶら下げて走らせるわけです。
ちなみに、デイリーで与える目標・注意事項は3つまで。
それ以上は残念ながら忘れちゃうし、面倒くさがられちゃうから。
そんな風に人参をぶら下げながら
『私にできることなどたかが知れてるのよ、現場の皆さんお願いしますね。
皆さんあってのこの仕事ですから』いうことを暗に伝えていく。じわじわと。
とはいえ、いざというときのために、
現場仕事は全ては把握しておきましょう。
そのためには、現場の各層からヒアリングかねて仕事を教えてもらいます。
「あの人偉いのに、こんな現場の仕事までさらっとこなすのね」と
羨望のまなざしを受けるにはコレが一番です。
これができると、
「現場もしらねぇ女が机上論語ってんじゃねぇよ」という批判は
確実に減ります。
■職場をブラブラして、その日、その時間の雰囲気をつかみましょう。
KY発言、もってのほか。
■ほめ言葉は具体的に多様しましょう
小さな注意は中間層が行っているはずですから。
「おかげで○○できたね、ありがとう」
「○○がうまく立ち回ってくれなかったら・・・ほんと感謝してるよ」
「すごいじゃない。○○さんが出社した日は処理件数が倍に跳ね上がるよ。○○サンのおかげだよ~。おかげでクライアントさんにもお褒めの言葉頂いたんだよ~。お礼にアメ♪」
ちょっとしたお菓子をプラスするとなお有効です。
■世間話を出来る限り取り入れましょう
いきなり知らない人に相談はできないでしょう?
勿論「ちょっとお話が・・・」と申し出があったら最優先で話を聞きます。
職場への不満、持病への不安、介護疲れによる不安、自分の将来に対する不満・・・etc
人間誰しも悩みを抱えて毎日頑張ってくれてます。
部下が「僕じゃうまく話をして上げられないんで・・・」と振ってくるニーズにも柔軟に対応。
てか、話してくれるってこと自体、ありがたいですよね。
組織内の見えない問題のヒントが隠されていることが多いものです。
■前任者(男性)との違いを少しアピールしましょう。
出社時、退社時、休憩時には極力全員に声をかける、とか。
「おっ、その服かわいいじゃん~、どこで買ったの?」
「髪切ったねー、さっぱりしてて前より男前じゃん。いいいよいいよ。」
ネタは何でもいいです。褒めながら趣味や共通点を
彼らなりに見つけてくれることが重要。
働いてくれている人にとって、コマのひとつじゃないんだよ、
代えがきくなんて思わないで(本当はどうにでもなるけど)
「居心地のいい職場」であるよう努めました。
最終的には、問題視されている人も、相性が悪い組み合わせも
みんな良いとこ取りして適材適所に配置、
楽しくやりがいを見つけれるようなイメージ。
自分だけじゃなく、他の社員からの上申にて
「実はあいつは○○がやりたいらしい」と聞けば
そちらの業務に修行に出したり、
出来る限りの融通はゴネ通す。
■関連部署のキーマンとは仲良くなっておきましょう。
なにかにつけ、メリットが大きいですから。
まぁ、そんなことをしているうちに新体制の基盤が出来てきます。
また、「こいつは伸びるな、アルバイトから契約社員に(もしくは契約社員から正社員に)したいな」という人材も目に付いてきますので、そういった人材が誤った道にだけは進まないよう、マメにフォローをいれ、すこしリスクのある課題を与えます(失敗しても、壊滅的なトラブルには陥らない程度の課題ですよ)
徐々に、人が付いてくることが実感できます。
まぁ、ここまでは前任者と上司からうまく情報をキャッチアップしながらできると思います。
特に女性であればなおのこと。
次回、ついてきた部下に対する直接的な指導編(実話) おたのしみに