初めてタイトルを見たときに

いらないいのちとは

どういう意味だろう?

 

 

と気になって読んでみました。

 

 

実際に読んでみて

主人公の置かれた環境を知ると

いらない…かもしれない…

と思ってしまうくらいの人物が

登場してきました。

 

 

日々の日常を

このまま当たり前のように続くと

思って過ごしていた矢先に

予期せぬ変化で

自分の心や懐に余裕を持ち続けることが

できなくなったとき。

 

 

さらにそれに追い打ちをかけるように

不幸が訪れたときに

私はどんな生き方を選ぶだろう?

 

 

そんなことを考えさせられる

物語でした。

 

 

ただひとつだけここに

確かなことをメモするとするなら

心を柔らかくもち

やさしくなること。

 

 

簡単なようで難しいことですよね。

 

 

気になったかたはぜひ。

 

 

過去の忘れられない恋愛を

ふとした瞬間に思い出し

目の前にある現実と

向き合いながら生きる男性のお話。

 

 

とても物語自体は

読みやすかったので

すぐに読み終えることができました。

 

 

作品の雰囲気としては

どこか淡々としていて

大きな波があるわけでもなく

スーッと消えていくような

そんな感じです。

 

 

なので少し

物足りないなぁと感じる反面、

その淡々とした感じが

恋が一瞬だけのものではなくて

男性にとって本物だったんだと

感じられることもできました。

 

 

印象に残ったところは

 

 

主人公が彼女の魅力を

他人に上手く説明することができず

「ブスのフリーター」

でショートカットされるのが

悔しくて

そのうち誰にも彼女のことを

話さなくなった。

 

 

というところ。

自分にしかわからない魅力を

説明するのは確かに難しいですよね。

 

 

説明してそれが

マイナスになるくらいだったら

最初から話さないほうが

いいんじゃないかな?

自分さえ魅力がわかっていれば

それでいいんじゃないかな?

 

 

って思うことはあります。

 

 

ですが

人間が他の生き物とは違う

言葉を使って話すというツールを

最近にしてやっと

私は大事だなと思うようになりました。

 

 

自分が好きなことを

わかりやすく他人に伝えられたら

とても生きやすいですよね。

 

 

それを共感してくれる

誰かがいたらもっと

生きやすいと思います。

 

 

もうひとつ、印象に残ったこと

 

 

美味しいもの、

美しいもの、

面白いものに出会った時、

これを知ったら絶対喜ぶなという人が

近くにいることを、

ボクは幸せと呼びたい。

 

 

これはさっきの話と

重なりますが、

本当にそうだなと思いました。

 

 

ひとりでいるときも

もちろん幸せだと感じるときは

あります。

 

 

共感してくれる誰かがいる

という幸せを感じたら

ひとりの良さも別の幸せとして

感じることができます。

 

 

どちらをベースとして置くかは

人それぞれの価値観ですよね。

 

 

最後に作品を通して

この本のタイトルの意味を

考えてみましたが、

ピンとくる答えが出ませんでした。

 

 

素直になれなかった

ということでしょうか?

 

 

気になった方はぜひ読んでみては

いかがでしょうか。

 

 

若年性アルツハイマーの主人公が

周りの人間や環境に翻弄されながらも

必死に病気とたたかう物語。

 

 

物語を読み終えると、きっと誰もが

「もしも自分が…」

と考えてしまうのではないでしょうか。

 

 

強く印象に残ったのは

主人公がアルツハイマーであることにつけ込んで

親交のある人物が悪事を働く場面。

 

 

そんなことがあっていいの?と

読んでいて

ただただ哀しかったです。

主人公には気づいてほしくなかった…

 

 

自分が病気じゃなかったら

裏切られなかったのかな?

 

 

等、私ならいろいろと考えてしまいそうですが

主人公は病気を上手く

活用するかのように潔く忘れます。

忘れないとやっていけないと思ったのかも。

器の広い人、かっこいいですよね。

 

 

ラストは涙しました。

 

 

奥さんが、おそらくやっとの思いで

主人公を探し出して安堵の表情を見せます。

 

 

ですが

「こんにちは」

と微笑みかけられ戸惑ってしまい…

 

 

このシーン、この物語の中で

最も切ないですが

最も温かいです。

 

 

覚悟はしていましたが

実際にこのときが来てしまうと

やっぱり泣かずにはいられません。

 

 

描かれてはいませんが

記憶を完全に失い体も衰え

奥さんが介護をしている…

という最期を勝手に想像すると

 

 

急に現実を突きつけられた気がして

もしかしたら感動はできないかもしれません。

 

 

ですがこの本を読んで

若年性アルツハイマーという病気を

知ることができ良かったなと思います。

 

 

気になった方はぜひ読んでみては

いかがでしょうか。

初めまして、nonsanです。



趣味は

読書、運動、食べる、お笑い

わりとさまざまです。

 

 

このブログは読んだ本のことを

後から振り返ることのできるように

心のメモとして残すことにしました。

 

 

その時感じたことを

一瞬だけのものにしてしまわないために

大切にメモしていきたいと思います。

 

 

マイペースに更新していくつもりですが、

長く続けられたらなぁと…

 

 

よろしくお願いします。