11/3「ピアフ」@シアタークリエ | 感動で心を満たしたい

感動で心を満たしたい

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シアタークリエで「ピアフ」観て来ました。
クリエ行ったのいつぶりだろう。。。
最後がいつか思い出せないほど久しぶりでした。

大竹さん主演、
あまりの評判の良さに今やプレミアチケット化してる舞台。
当初観る予定じゃなかったんだけど、ナビザにあったのでポチった。

音楽劇というだけあって、歌はあるけど限りなくストプレに近い。
たくさん歌聞いても、観終わった後は「ストプレ見た」って感じだった。


ピアフって激しい人だね。
愛(男)がなきゃ生きられない女性。
何に対しても体当たりでぶつかってく。
その人生がめまぐるしいスピードで繰り広げられます。


◆大竹しのぶさん
ピアフ、すっげ気性荒い!!!!
こんなだったのかっ!びっくりした。
大竹さんは、育ちも品も言葉遣いも最低に悪いピアフを熱演してた。

自分と正反対の女性なので共感できる部分が全くなく、
なかなか入り込むことができなかった。
放送禁止用語オンパレードなので気分も良くない。
よくもそんな汚い言葉が次から次へと・・・
でも演技はすごかったなぁ。やっぱり「女優 大竹しのぶ」だった。

歌はそれなりだったけど、演技力でカバーしてる部分が多かった。
晩年に向かい、いつの間にか(気づかぬうちに)年取ってるのがすごかった。


印象的だったのは
愛するマルセル・セルダンと一緒にいるシーン。
マルセル役の人も大竹さんに引っ張られてかいい演技をしてた。
そしてそこからマルセルが死んだと知るシーン。
目の動きとか涙で一瞬で世界が闇になったことが伝わってきた。
そしてあまりのショックに麻薬に溺れていく様。
麻薬が切れて舞台で倒れちゃってビクビク震えちゃってるのが怖かった。
自分が「早く帰ってきて」って行ったばかりに1本前の早い飛行機に乗って
事故に 遭っちゃったからね。


パンフ見たら知ってるシャンソンがけっこうあったんだけど
1幕終わって2曲くらいしかわからなくてショックだった。
戦争が終わって狂喜しながら歌う「♪ミロール」が良かった。


歌は「♪愛の讃歌」が評判が良いけど、
私はラストの「♪水に流して」が一番グッと来た。
心が洗われるような錯覚を起こすほど私の心に力強く響いた。
息絶えたピアフが音楽とともに目を開け、静かに歌いだし、
だんだん力強くなっていくのも素敵だった。
「♪もういいの、もう後悔しない。もう過ぎたこと。」
「♪昨日までは水に流して今日から新しい人生を生きよう」

っていうメッセージが深く心に残った。




イブ・モンタンとシャルル・アズナヴールはひどいだろ。
実在する人物だからこそ、少しくらいは似てる人をキャスティング してほしかった。

◆田代モンタン
マリオはなぁ・・・何をやっても同じなんだよな。
お坊ちゃん演技&雰囲気。きっと育ちがいいからだろう。
そのイメージを崩したい(と思われる)最近のキャスティングは残念。
もう割り切ってお坊ちゃん役のみにシフトすればいいのに。
エリザのルドルフなんかキャラを最大限に生かせると思う。
ほんとのイブ・モンタンは青年なうちから老け・・・いや渋さが出てる男だぞ。



◆KENTAROアズナヴール
アズナブール出てきてズコ―――コテッ
実際はどちらかと言うとブ男で、小柄なアズナヴールなのに
スリムな背の高い男出てきたよ。

KENTAROさんはけっこう活躍してる人なので
大竹さんの演技に引っ張られることなく、
わが道を行く演技が逆に良くなかった。
心の通いがなかった。


◆テオ
テオ・サラポは写真だとかわいくてイ メージ良かったんだけど
舞台に立つと・・・でくのぼうですか・・・。
なんか突っ立ってるだけで~。ちょっと残念。
セリフが少なくて逆に助けられたような感じ。



◆梅沢昌代さん
この人、何者ーーーー。
すすす すげいものを見たって感じ。
ところどころ主役の大竹さんを喰っちゃうんじゃないかってくらい巧すぎる。
帰ってきてすぐネットで調べちゃった。

他の人だって決して下手なわけではないのに、この人だけ別格すぎる。

「絵本の中でこの人だけ3D」みたいな。
よくわからん例えで申し訳ないけど、ほんとくっきりこの人だけ違う。

見た目はただの下町とかにいそうなおばちゃんなのに、
セリフを話し出したとたん、フランスにいるピアフの友人にしか見えない。
ピアフはずっ と昔に死んだのに、友達はここで生きてるかのような錯覚。

ピアフが成功し、麻薬に溺れてるとき訪ねてきたとき、
そして晩年の再会の演技が特に泣かせた。
なんであんな巧いんだろう。
「巧い」なんて言葉も陳腐で失礼に感じてしまうほど強烈だった。


梅沢さんと大竹さんの2人が出てるシーンは本当に秀逸だった。
ラストに年取った2人が再会し、話してるところは良かったなぁ・・・。
最初は下品なおばちゃんだったのに最後は哀愁が出て、なんとも魅力的なんだ。
思い出してもジーンとする。


楽しい話じゃないし、ギャーギャーうるさいし、
なんと言っても言葉遣いがあまりに汚いので
リピートはキツイけど、いい舞台を見たっていう
満足感はとっても残る作品だった。