当時の私の勤務先は、社員の入退社が激しい、年中無休でシフト制勤務の会社だった。
私が休日の日に面接に来ていた 現夫になる むぎ男君。
私は面接があった事も知らなかったから、
初対面は彼の初出勤の日だ。
その日、出社した私はタイムカードを押そうとして、真新しいタイムカードに印字された、見慣れない むぎ男君の名前を目にして、
(あ、私、この人と結婚するんだな)
と思った。
顔も年齢も知らないのに。
漫画やドラマでよく見る「運命の出会い」の光景。
バカにしてたけど、まさか自分の身に起こるなんて。
同僚から、「今日から新しく入った人がいるよ。」
と聞かされた。
期待で踊る胸を抑えながら、別部署の彼を覗きに行って、一目見た私は思った。
あ…なんか…全然タイプじゃない…
と。