こんにちは、のの太です。
冬も何気なく近付いてきて、今年もあと余すところ二ヶ月となりました。
ある日、地図のコピーに手書きで簡単な走り書きのようなものが。
要するに、この家を訪問しろという指示だろう。
地図の拡大コピーに手書きで四角に斜め縞が赤く描かれ、そこに矢印( ↔ )が隣の家との間にあり、これまた字はデカいのだが意味不明な数字といくつかの漢字(判読不明)と、数字か平仮名かカタカナかアルファベットか分からない文字が並んだ文章が、殴り書きしてある。
(こんな感じ〔一部〕)
大体その四角に斜め縞(たぶん家のつもりだろう)のある所は駐車場の筈だし、数字か平仮名かカタカナかアルファベットか分からない文字は部屋番号にも見える。
その走り書きがそのお宅の名前なのか、そこの住所なのか、アパートと部屋番号なのかすら分からない…。
そうやって地図を上を下に斜めにとしながらブツブツ文句言っていたら、その彼がちょうど来た。
「これ何て書いてあるか読める?」って聞いてみた。
当然こちらとしては、「なあ、こんなの読めないよなあ」という位の気持ちで聞いてみたのだ。
すると、それには答えず、地図をしげしげと見ている。
「この矢印の意味もまったく分かんないんだけど!」って言うと、
さらに黙って、「じゃあ、ちょっと見てきますよ」
「えっ?」
と言ってる間に、車に飛び乗って行ってしまった。
5、6分して帰ってくると、
「ちょっと分かりずらいんすけど、この駐車場の奥に新築の家があって、表札は無いみたいですよ」
(フリー画像)
なるほど。自分は、手書きの意味不明な変な記号みたいなのにむかついてしまって、要するに「文字情報」にとらわれてしまっていたのだ。
確かにそこ(現場)に行ってみれば何とか分かることだろうに。
要は、実際は行きたくないという気持ちがあって、読めない文字などに難癖をつけていただけだったのだ。
この彼は、はっきり言って頭が悪い。というか「バカ」と言っていい。論理的なことや、ちょっと複雑な手順が必要なものは理解出来ないようだし。
ただある種の、その状況などから重要な所やポイントを一瞬で把握する能力があるようで、そういうところは時々感心することはあった。
いわゆる「直感力」がすぐれているようだ。それに先程のように、行動力(良い言い方をすると)もある。
自分のように、理解してから動くというタイプではない。正直、好きなタイプでもないし、ある意味真逆なタイプとも言えるが、たまに本当に感心してしまうことがある。
その彼が最近、突然に退職した。別に理由などにも興味もないのだが…。
いつも飄々としていて、余り仕事などに嫌な顔なども見せないタイプだから、こういう(一々文句言わない)人などは会社にとっては使い勝手が良いだろうから、端から見てた以上に彼の中では、一杯一杯になっていたのかもしれない、とか思ったり…。
あるいは別にそんなこともなく、ふっと思いついたように辞めただけかもしれない。
(フリー画像)


