中傷の果てに2 | こむげにっき

中傷の果てに2

ホームページは移転した。
当所、私の指導の元作られたHPだったが、彼女もHP管理をしながらスキルを学んだため、移転後のHPは私の色は消えて彼女の色が全面にでた、ある種全く違うモノになった。

HNを変えた。
新HPの存在を教えた人全員、そのHPではソレまでのHNとは縁もゆかりもないHNで発言してもらえるよう御願いした。
親しい友人レベルのHNで検索されて見つかるのを防ぐためと説明すると、みんな快く応じてくれた。
それからしばらく平和な日が続いた。
ある日のこと



HN:追跡者
「お前、○○だろ?」



衝撃が走った。
なんで?なんでだ?どうして見つかった?
いや、半信半疑でかまをかけているだけか?にしても、偶然で引き寄せられるような痕跡は残していないはず。
HPを閉じて、HNを変えるだけでも9割方見失う。プロバまで変えてしまえば追跡されることはまず100%ありえない。
なのに、なぜ?

掲示板に嫌な空気が漂った。
事情を知っているだけに、誰一人として書き込もうとしない。
そこからはまた荒れ放題だった。

現状がどうにも信じられない私は、久しぶりに”A男”のサイトに足を運んだ。
そこには

A男「何も考えないで旧HPの常連全員に新HP教えてるし。マジ馬鹿だ(爆」

こんな書き込みがあった。
事情を知らない誰かがA男に新HPを教えた?

そして、ほぼ同時期にA男のHPを誰かが彼女に教えた・・・彼女へのダメージは深刻だった。

その日のメール
鈴音「誰を信じたらいい?また逃げるにしたって、誰に伝えたらいい?誰も来ないHPなんて、作っても仕方がないよ。でも、誰も信じられないよう・・・(涙」

状況は深刻になっていった。
疑心暗鬼にとらわれ、メールの言動もおかしくなっていく。
必死に励ますも、その場限りで翌日には同じようなメールが飛んでくる。
日に日に、メールに誤字が増え、漢字が減り、ひらがなが多くなっていく。

メールの書き方の変容に、背筋の寒いモノを感じた。
・・・やばい、彼女、もう限界だ。

返信メールの最後に携帯番号を添えた。
「どうしても辛くなったら、いつでも良いから電話をちょうだい。人の声を聞くだけでも気分変わるから」

5分後・・・携帯電話が鳴った。
たったの5分後だ。ビックリした。

私「もしもし?」
電話の向こうから聞こえるのは、時折後ろを通過する車の音と小さくすすり泣くような女性の声だった。
私「もしもし・・・鈴音ちゃん?鈴音ちゃんだよね?大丈夫?」
鈴音「ごめんなさい、ごめんなさい。すっごく苦しくて、メール嬉しくて、ぐちゃぐちゃになってわけわかんなくなって・・・ごめんなさい。」
私「大丈夫だよ、苦しかったらいつでもかけておいで」
鈴音「うん、ありがとう。私、頑張ります。遅くにごめんなさい」

彼女は再びHPを閉じた。