今回の西宮市地域保健推進協議会のもう一つの議題である所有者のいない猫(野良猫)対策について、委員から次のような意見があった。
 野良猫で一番問題になるのは、人への伝染病や寄生虫の感染である。
 狂犬病予防法に基づき登録や管理が義務づけれている犬と異なり、猫には管理規定がなく、公衆衛生という観点からは、犬よりも猫の方が、口や爪に雑菌が多く、人への伝染病や寄生虫の感染における危険性は高いということができるのである。
 そして、猫の糞尿によって、一昔前の公園の砂場や泥が汚染されていたことは、広く知られており、飼い犬や猫と異なり、野良猫の増加に比例して、その危険性が増加する可能性がある。
 さらに、所有者のいない猫対策活動員については、熱心に活動されている方と、そうでない方の温度差が非常に激しいということである。
 自治会長の嗜好によって、野良猫への対応もまた極端であり、他市の事例にあるように、市長自らが直接、自治会長を説得するリーダーシップを求める指摘もなされたのである。
 そして、所有者のいない猫不妊手術助成金1頭につき5,000円についても、獣医は自由診療であるため、一概に言うことはできないが、野良猫の不妊手術1頭につき20,000円前後掛かり、助成金で賄いきれないものについては、活動員の持ち出しになり、助成金制度そのものに問題があるというものである。
 驚いたのは、西宮市から招聘される委員ともなれば、その道のプロということに加えて、地元の名士でもある場合があるということである。
 どういう意味かと言えば、委員の中に、地元の自治会長をされている方がおられて、耳が痛そうに、前述した野良猫の不妊手術1頭の実費と、不妊手術実施後のマーキングとしての耳カットをどの程度カットされるのかという質問がなされたので、苦笑しながら、議論の行く末に聞き入っていたのである。
 その実費は、前述のように、1頭につき20,000円前後であり、その程度については、浅ければマーキングとしての意味をなさず、かといって、猫の尊厳を傷つけるほど深くカットすることもなく、また、野良猫同士の喧嘩に起因する耳の傷というものもあり、獣医師が見れば判断できる程度で、できるだけ浅くカットするということであった。
 白熱した委員による議論によって、委員長が定刻を過ぎたので、申し訳ないが閉会する旨の宣言が出されなければ、大幅な時間延長に加えて、密度の濃い熱心な議論となったのである。
 委員として、動物管理センターが、そもそも、持ち込まれる猫や犬を殺処分ことを前提とした施設であり、動物の愛護及び管理に関する法律や動物の愛護及び管理に関する条例があるものの、狂犬病予防法のように、猫の登録の管理、犬の捕獲・収容・返還・譲渡に関する法令がないなど、制度や法令の不備や欠如が問題であるとともに、市民全体の公衆衛生上の深刻な問題として、助成金ではなく、全額税金で賄い、その場合、自治会や活動員、獣医が適切に制度を運用するように、監査を義務づけるように、制度を改める必要を強く感じたのである。
 何よりも、市民の皆様に関心を持っていただきたいと思い、こうしてブログとして記録を残し、情報を発信しているのである。
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 ののむら竜太郎


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