武庫川河口付近にある潮止堰の撤去が検討されていることに続いて、武庫川ダムの建設を事実上断念するとした武庫川水系河川整備計画案について、兵庫県庁は、国土交通省へ提出したと報道された。新たにダムは造らず、既存ダムの活用や川底を掘り下げるなどのダム建設以外の豪雨・治水対策を採用するものである。
 河口周辺では洗濯や散水など生活用水としての地下水利用がほとんどであり、潮止堰の必要性が低下しており、アユなどの海と川を行き来する生物にとっては大きな障害となっている。潮止堰が撤去されれば、アユのほかにも、ウナギやモクズガニなどの生息数の増加が見込まれ、淡水と海水が混じる低塩分の汽水域も上流に広がり、シジミやボラ、ハゼなどの生育環境改善にも繋がるものと言われている。
 兵庫県土木事務所の調査によると、武庫川下流に整備されたアユ産卵場で、推定約48万7600個の産卵が確認された。
 その整備によって、天然アユを増やす効果が確かめられ、ダム建設の中止に加えて、潮止堰を撤去することで、武庫川の天然アユ遡上を復活させなければならないと決意を新たにするのである。
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