みなさん

うちの4年生の次女が 

スライマーになりました。

 

スライマーとは

多分

スライムを作る人のこと。

 

ゴーストバスターズに出てきた

緑のヘドロみたいなやつじゃ

ないですからね。

 

いつからか知りませんが

小・中学生に

スライム作りが

すごく流行ってるんですよね。

 

次女も昨年から

YouTubeでスライマーさんたちの

ベッチャラペッタラ音が鳴ってる動画を

見まくっていましたが

ついに冬休みに

「自分でも作りたい」と

言い出したのです。

 

まぁ、なんでも

やってみるのはイイことなので

 

「じゃあやってごらん、

 材料は?」と聞くと

 

「えーと、

 洗濯のりと、

 ホウ砂と、

 重曹と…」

 

待て待て。

 

ないない。

 

何その

聞いただけでめんどくさい

材料。

 

今時、一般家庭に

洗濯のり、あんまりないよ。

 

そんで、

なんじゃ「ホウ砂」って。

 

どこに売ってるんじゃ?

 

調べたら、

「最小致死量は709mg/㎏」とか

ちょっと待って

怖い怖い。

化学化学。

 

それでも

 

「欲しい欲しい!

 ホウ砂欲しい!

 ホウ砂欲しい!

 ホウ砂買って!」

 

と、初めての

ホウ砂ねだりに根負けし、

色々調べた結果

Amazonさんから購入。

 

あとは、

洗濯のりがなければ

始まらないとのことなので

修士くんと一緒に100均に

買いに行ってもらうと…

 

 

…ない!!!

 

どこにもない!!

 

え!?

 

 

洗濯のりって売り切れるもの!?

 

 

聞けば、スライムブームで

全国の100均で

洗濯のりが在庫切れらしい。

 

これはびっくり。

いや、でもきっと私よりも

洗濯のり工場の人の方が

びっくりしてるやろな!

 

しかし

ここまで来たら

もう後には引けない親。

 

車を出動、

数軒目の、遠めの、大きめの

100均でやっとやっと

ゲット!!

 

やったぜ!!!

 

今までの人生で、

ここまで洗濯のりを

欲したことがあっただろうか!

そして、洗濯のりを

手に入れてここまで

テンション上がったことが

あっただろうか!

 

ないわ!!

 

家のキッチンを探して

重曹も手に入れた!

 

ついに揃った!

揃ったぞ!

 

果たしてここまでして

作るものなのか

スライム。

買った方が絶対早いだろうが

そういうことではないんや!

 

まあ何事も経験よ。

 

子供が「自分でやりたい」と

思う気持ちを大事にしたい。

 

さあ、娘よ

作れ!!

 

好きなだけスライムを作って

ベッチャラペッタラ

するがいい!

 

ワクワクしながら

YouTubeの分量にならって

作り始める次女。

 

 

しかし、

何がダメなのか

全然、スライムにならん!

 

サラサラで水っぽい

鼻水みたいな変な奴しか

できん!

 

何回やり直してもダメ。

 

 

こんなに苦労して

出来たのが、大量の鼻水…

 

 

白目をむいて親子で

立ち尽くしていると

娘が私のスマホで色々調べて

「シェービングクリームを入れたら

 いいらしいよ!」と言うではないか。

 

シェービングクリーム?

 

また家にはないものが出てきた…

 

なんやこの

かぐや姫式材料集めは…

 

でもここまで来たら

買うしかあるまい。

 

その日はもう遅かったので

翌日、

「成功体験成功体験…」と

ブツブツ言いながら

シェービングクリームだけを

買いに行く。

 

揃った。

 

早速、それを使うが

やっぱりだめ。

 

ホウ砂水の温度か?

重曹の割合か?

色々試行錯誤しては

鼻水が増えていく我が家。

 

何をしているんだこれは…

 

ここはもう

ただの鼻水工場やないか…

 

もう実験に失敗しまくった博士と

助手のように

ボサボサの頭でキーッとなりながら

「何だ!一体何がだめなんだー!!」

「博士!もうやめましょう!」

と言う攻防が続いたが、

しばらくしたら親は

とっくに飽きて

それぞれの持ち場で

家事や仕事をしだすのでした。

 

その数時間後…

 

「できた!できたーー!!」

 

博士の声が響き渡る。

 

(え?まだやってたん!?)

と、正直その執念に驚きながら

見てみると、

次女が抱えたタッパーの中で

確かにキレイに伸びた美しい

スライムが誕生していたのでした。

水みたいな鼻水じゃない!

ちゃんとトローンとなっとる!

 

大人が「もうこれ無理ちゃう?」と

言うなか、

次女だけは決して諦めず、

何時間も集中して、

試行錯誤を重ね

失敗を恐れず

何度もチャレンジした結果

なんと独自の製法を見出し

思っていた以上の出来の

スライムができたのです。

 

諦めないって大事なんだな。

 

この日、次女がスライムを

ビョンビョン伸ばしながら

くるくる回って見せた

嬉しそうな顔を

私は忘れないでしょう。

 

そして、作ったものが何であれ、

この体験は次女の長い人生の中で

いつかきっと役に立つ日が来ると

私は信じています。

 

 

それからの次女は

毎日毎日、

学校のある日も休みの日も、

とにかく

スライムを作っては

ペッタラペッタラ、

スライムを作っては

ベッチャラベッチャラ。

 

気に入らないスライムは

陶芸家ばりに投げ捨て、

ついに自由自在にスライムの

硬さや色を出せる達人となり

スライム作りを極めたのです。

 

大風呂敷のようにスライムを広げる次女。

 

秘技・スライムの向こうから覗く次女。

 

上:私のネイル用のゴールドラメを入れてアレンジ。

中:園芸用のジャリジャリでアレンジ。

下:ビーズでアレンジ。

 

青がお気に入り。

どんどん増えていくタッパー。

 

こうして今ではすっかり

スライマーになった次女は、

たまに

「いいのができたよ」と

私の手にスライムを乗せてきます。

 

この前は、真っ黒の

ヴェノムが吐いたみたいな

スライムをくれました。

でも、キレイでした。

 

これからも、

時には諦めてもいいから、

できる努力は怠らず

自分の力で壁を乗り越え

人生をたくましく、

楽しく

生き抜いていける人であってほしい。

 

 

スライム作りで

母が思ったことでした。

 

 

 

ドキドキ新刊予約受付中ドキドキ

 

 

 

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