次女が

「カラオケ行きたい行きたい

 行きたーい」

言いまくるので

長女と次女と私

女3人カラオケに。

 

何も考えず行ったが

みんなでドリンクを取りに行き

じゃんけんして

長女、次女の順で

迷うことなく

すんなり曲を入れた後

私の前に回ってきた

でっかいリモコンを前にして

あれ?

ちょっと待てよ、

となる。

 

小5、小3、43歳。

 

何を歌えば正解なのか。

 

子供達が小さい時は

童謡とアニソン一緒に歌って

あとは

「どーせわからんだろし」と

好きな曲歌って

終わっていたのだけれど

なぜだろう

小学生もそこそこの

娘になってくると

選曲する時にいろいろ

考えて若干緊張する。

 

せっかくだから一応

子供達が知ってる歌の方が

いいよね?

 

しかもできたら

「あ、いいねー」とか

言われたいよね?

 

もちろん1発目から

好きな曲を堂々と歌うのも

いいのだけれど

「これ誰の歌?」とか

「いつの歌?」とか

歌ってる途中にいろいろ聞かれて

その後凝視されるのも辛い。

(前にVo Vo Tau歌った時)

 

だからといって

変に媚び媚びの曲を歌って

「無理してるー」とか

思われるのも辛い。

 

そんなことを考えてたら

でかいリモコンの前で

目を見開いたまま1ミリも

動けなくなってしまった。

 

そんな私の耳に、次女の歌う

RADWIMPS「スパークル」が響く。

 

この前まで

アンパンマン歌ってたのに・・・

 

大きくなったなあ。

 

感慨深く聴いていると

もう次の曲、

長女が歌うかわいらしい歌詞が

聴こえてきた。

これは確か、

井上苑子ちゃん。

(前に長女に教えてもらった)

 

盛り上がってる。

いい感じに

盛り上がってるわ。

 

次女がイチゴオレを飲みながら

「次、ママだよ。入れた?」

と聞いてくる。

 

まあ、ここであえて?

1発目から

中島みゆきの

「狼になりたい」を

入れてもいいのだけれど?

いいのだけれど?

それとも

EGO-WRAPPIN'で

スモーキーな大人の世界

垣間見せてやるか?

 

そんな考えとは裏腹に

震える手が勝手に

アーティスト検索で

「に」「し」「の」

と押し出す。

 

助けて

西野カナ様!

 

いやいや!

 

あかんあかん

寄せようとすなすな。

43歳で

トリセツとか言うてる場合じゃない。

 

「急に不機嫌になるときがあります♪」

ってもう

更年期障害の兆ししかない。

 

迷いすぎて

ペンを持ち

瞳孔開いて静止したままの

私には目もくれず

次女は次に自分が入れる曲を

大きな独り言で宣言。

 

だから歌わないで欲しい、

という

周りへの威嚇だ。

 

「次は、

 『時よ(星野源)』か

 『ようこそジャパリパークへ

 (どうぶつビスケッツ×PPP)』

 歌お!」

 

盛り上がりそうやなー

ええなー

 

そう、

子供達が盛り上がる

そういう曲は

だいたいわかるのだが

たぶん自分たちで歌いたいだろうから

先に歌ってはいけない。

かぶってはいけないのだ。

 

そうなってくると

せばまるせばまる!

さらにがんじがらめ!

 

あかん、

そうこうしているうちに

井上苑子ちゃんが終わりそう。

しかも本人出演の

胸キュン学生ドラマMVに

思わず見入ってしまったわ。

さすがちゃんと作ってはるわ。

 

昔のカラオケのわけのわからん

過剰な演出&演技のVとは

えらい違いやわ。

 

見入ってしまう名作も

いっぱいあったけど、

よくわからん

ファンタジーな設定のとか

あれなんやったんやろ。

 

白い仮面つけた男の人が

柱の陰から出たり隠れたりして

白ワンピの女の人がふわふわ

逃げたり捕まったりしてる

ようわからん夢みたいなVを

見ながら歌ってたけどなあ。

 

ミステリアスな色気のある女の人が

白い空間でゆっくり赤ワインを

カメラ目線でこぼすのをいろんな

アングルから延々撮ってるVとか。

 

ミステリアスな女の人が

いろんなアングルでスローで

ビル街で振り返るのを見せられながら

アン・ルイス歌ってたけどなあ。

 

なんか知らんけど

めちゃめちゃダサい

フリフリの格好した

異常に元気な髪型の

女の子が遊園地で

ピョコタンピョコタン

跳ねながらデートして

笑ったりスネたりしてるV見ながら

プリンセス プリンセスとかなあ。

 

尾崎豊の曲は

たいがい真っ白な

なんもない部屋で

若い男の子が壁際で

頭抱え込んでて

画面がグルグル

寄ったり引いたり

してるやつとかなあ・・・

 

はっ

あかんあかん、

カラオケの思い出が止まらへん。

 

このままやと

初期のカラオケの

ただの都会的なイラスト

静止画がたまに変わるだけ

だったことまで思い出しそう。

 

とにかくいい流れで

子供達の選曲で盛り上がっている。

 

私的には

大人の本気を見せるためにも

ただの好きな曲を入れても

もいいのだが

せっかくのこの流れを

盛り下げたくない・・・

 

長女の歌も終わり

すでに採点中。

 

そしてギリギリに

パニックの私が

叩き込んだのは

「栄光の架け橋(ゆず)」

 

追い詰められて

よくわからんようになって

なぜか歌ったことない曲

入れるパターン。

 

でもこれなら

あっちに寄り過ぎてもないし

こっちに寄り過ぎてもないし

いい曲だと思うし

何より

紅白の大トリやったし!

 

私の中で

ものすごく

折り合いがつく!

 

ただ、歌ったことがない。

そして

歌ったことはなくてもわかる、

超むずそうな曲、というだけ。

 

なんでこんなにいろいろ考えて

変に緊張せなあかんねんと

思いながらマイクを握りしめ

渾身の力で歌う。

 

娘「あ、これ歌うの?」

 「いいよね!」

 

よっしゃ!

 

Aメロが信じられへんくらい

ギクシャクしたが

普通に盛り上がる。

 

ありがとう、ゆず様!

 

やりました!

正解叩き出せました!

 

その後、娘たちは

シェネルやGReeeeNや

AAAや西野カナや

アリアナ・グランデを

楽しく歌い、ご満悦。

 

私が歌った中で最も

娘たちがノリノリになったのは

意外にも

「ダンシング・ヒーロー

 (荻野目洋子)」でした。

 

偉大なるバブリー!

 

 

冬休みも残り僅か。

とっても

楽しかったみたいで

よかったです。

 

私も

小学生になった娘たちとの

カラオケは

普通に友達と行ってるようで

楽しかった。

 

次に行く時までに

娘たちに

中島みゆきベストを

聴かせておかないと・・・

 

 

 

 

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