ことわざとか教訓っていうのは奥深いなと。

例えば「勝って兜の緒を締めよ」という言葉があります。
まあ成功したり、勝ったりしたら油断するなよって当然の意味で
当り前すぎるほど当り前なんですが。

でもどんなに理解していても緩むんですよね。
人間ですから。ことわざとか教訓は趣味で作られてるわけじゃないですね。
伊達じゃないです。

人間の持つ時間は有限で限りがあります。
その時間の中でいろんなことに興味を持ちます。
沢山のびっくり箱が目の前にあって。ひとつ開けてみて漁ってみる。
その箱を一生漁り続ける人もいればほどほどにして別なものを漁る人も
いる。でも、絶対にすべてのびっくり箱を開けられない。
こんなことわざはないんですが「時は命なり」ですね。
そして時=命を使って生きるためのお金を稼ぐ。「時は金なり」ですね。

人生75年とすると単純計算で657000時間(うるう年の計算ははぶいてますが)
くらいですか。着々と死に向かって進行する中でその貴重な時間を使って
沢山の人が「仕事」をしています。生きるために大事な「仕事」を。
(学生さんは「学業」ですね。)
もちろんそればかり出来るほど人間は強くないから息を抜いたりするのも必要。
ある人は運動したり、音楽聞いたり、絵を描いたりetc・・・

僕は会ったことがない色んな方に聴いてもらいたい、と思ったりして
曲を作っていますがそれだけじゃ(自分の)意識は薄いなーと上述したことわざを
考えながら思います。色んな人がたまたまにせよネットの海をたどり着いて、
貴重な時間を使って自分の曲を聴いてくれたりしている。時間を消費をして
音楽を聞いている、と思うと現状持ってるものは最大限使って
努力して120%のものを作らないとなあと改めて思うわけです。
それでも評価されるかどうかというのは別問題で、創作にせよなんにせよ
どの世界もそういった厳しさはありますが。
まあでも自己内省をすることで気持ちは取り戻せたんじゃないかなあ。
ことわざさまさまです。

こういう気持ちは暫くは持続しますが、慣れてくるとまた忘れてきます。
そして忘れてだいぶ経過した頃にことわざを見返して同じ事を考えて
また「兜の緒を締め」るんだろうなあ。

熱い気持ちを忘れてもいいから、節目節目に思い出せるといいなあと。