今は、ポルトガルに移住することを夢見て猛進中だけれど、シアトルに来てから、仙台を懐かしく思うようになったように、ポルトガルに引っ越しした後は、シアトルを懐かしく思うだろうな、と想像する。
例えば、雪。北に住むことにしない限りは、ポルトガルに移ってから、雪を見ることは、稀になるであろう。
メキシコ料理。もうポルトガルに5年以上住んでる人が言ってた。メキシコ料理が恋しい、と。アメリカに移住してから統計でみると、アメリカ人の好きな食べ物三種の神器と言えば、メキシコ料理、ピザ、ハンバーガー。そして、私も食については、アメリカ人になったな、と気づいたのは、去年、日本に帰国して三日目で、”今日は何を食べようかなあ?メキシカン?”と思ったときである。そして、ピザ。ハンバーガーもシアトルのチェーンのディックスは、年に数回はどうしようもなく食べたくなる。ディックス日本の吉野家のようなものである。近所にあるメキシカン・レストラン、La Cocina&Cantinaは、ファスト・フードとは言えないけれど、安い、早い、旨い、で行きつけだ。
スペースニードル。ベタなランドマークだけれど、こればかりは一目ぼれで、今も熱が冷めない。しかも、我が家のリヴィング・ルームと寝室からは、毎年大晦日・元旦のスペースニードルの花火が見えるので、愛着は増す一方だった。
ミュージック・ショーも、特に小さなクラブで見るようなものは、ポルトガルでは難しいんだろうな、と思う。ロケイション的に、ダウンタウンとキャピタルヒルであるショーは、家から徒歩で行けるので、猶更だ。
あと、変なもの?決して、趣味が良いとは言えないけれど、シアトルでは、くすっと笑いたくなるようなものを良く見かける。
それと、これは厳密にいうとシアトルではないけれど、シアトルの立地が、オレゴン州の海岸(ワシントン州より、絶対きれい)やカナダのヴァンクーヴァーに行くのに便利なこと?
そんなことを考えてると、感傷的になってるように聞こえるけれど、でも、何よりも再び移住することを待ち伸びているには間違いないし、日本同様、シアトルにも年に一度は帰ってくるだろう...、あのホワイトハウスの狂人が、アメリカで生まれた人間以外の市民権を略奪しない限り。