◆ これほどの実害があるのに
自分のスマホが犯罪の踏み台にされることを危惧し、私は警察へ4度相談に赴きました。証拠として、勝手に同時送信されたグループのスクショを持って行ったこともあります。担当者の方は「生活安全課に繋ぐ」と言ってくれましたが、結局最後まで繋いではもらえませんでした。
これほど確実な実害と恐怖があるにもかかわらず、システム上は「異常なし」と処理されてしまう。この不条理な現実を前に、私はある一つの疑問に行き着きました。
「サイバー攻撃と偽情報。何が正しく、何が間違いなのか、一体誰がどのように判断できるのだろう?」
もしかすると、私たちが直面しているのは、単なるハッキングや嫌がらせではなく、個人の認識や社会の信用を揺るがす「認知戦(コグニティブ・ウォーフェア)」の始まりなのではないでしょうか。
◆ ある老婦人がくれた言葉
実は以前、私に関する心ないフェイクニュース(偽情報)を流されて深く悩んでいたとき、ある地元の老婦人のところに相談へ行ったことがあります。
「どうしたらいいでしょうか」とすがる思いで尋ねた私に、その方は「そんな話、私は知らないわ」と優しく微笑み、こう言ってくれたのです。
「知らん顔してなさい。そうしたら、この地域の人たちはみんな常識があるから、それでちゃんと分かってくれるわよ」
私は、この言葉を今でも忘れることができません。
◆ 私たちが故郷を守るために
私は自分の故郷を心から愛しています。だからこそ、私たちの平穏な日常や、大切な人たちが暮らす故郷が、目に見えない戦場になってほしくないと強く願っています。
この見えない脅威、そして認知戦に巻き込まれないために、私たちはどう振る舞うべきか。
その答えは、あの時いただいた言葉の中にあります。
それは、「どんな状況でも、自分自身の常識と理性を失わないこと」。そして、周りの人たちの「常識」を信じることです。情報に振り回されず、現実の違和感に目を光らせ、正気を保ち続けることこそが、私たちが故郷を守るための最大の防衛策になるのだと信じています。