こんにちは。
関東地方も、やっと梅雨入りしました。
とはいえ大雨か猛暑かの2択という感じで、梅雨らしいしっとりした雰囲気は味わえないでいます。
以前は梅雨寒という肌寒い日もあった気がするのですが、今は毎日蒸し暑いですね。
ご近所の雑草たちも、この真夏のような気温のせいか、花をつける植物よりも葉っぱが茂って緑いっぱいの夏モードに入ってしまっている植物の方が多いようです。
毎年梅雨時に見つける花たちとも、なかなか出会うことができずにいます。
それでも、健気に咲いている野の花を見つけたので、今日はそんな花たちを紹介したいと思います。
先ずは梅雨らしい「蕺草(ドクダミソウ)」。
小さめの花と葉っぱを、生えている時のイメージ感じが出るように黒い器2つに生けました。
毎年出会う野の花ではありますが、この真っ白な花を見かけると季節が変わったなあと実感します。
ただ、この白い部分は実は葉が変化したものだそうで、真ん中の黄色いところが小さな花が集まった花の部分なのだそうです。
でも、やっぱりこの白に心惹かれます。
今年は梅雨入りが遅すぎて、梅雨前に花が咲いてしまいましたね。
次は、夕方に開く黄色い花が印象的な「雌宵待草(メマツヨイグサ)」です。
夕やみにぽっかりと浮かぶこの黄色い花を何とか写真に収めたくて、咲きそうな蕾を摘んできて、夜咲いた所を写真を撮りました。
翌朝にはしぼんでしまう花だからこそ愛おしい野の花です。
そして、ちょっと変わり種の「狐薊(キツネアザミ)」です。
花はたしかにアザミの花の形ですが、葉っぱは丸っこくトゲトゲしたところがありません。
調べてみると、実はキク科の植物なのですが、見た人がアザミか?と勘違いするので、キツネに騙されたようだと「キツネアザミ」の名がついたとのこと。
結構昔から日本にいる植物のようなんですが、私は初めて出会いました。
生けてみると茎の曲がり具合がちょうどガラス瓶に合って、うまい具合に収まってくれました。
花はこれ以上開かないので、どう見ても菊というよりアザミに見えます。
やっぱり私も騙されちゃってますね。
それからピンクの小さな花がかわいい「庭石菖(ニワゼキショウ)」。
花の直径は5,6㎜で草丈は長くても10㎝程度のとても小さな雑草です。
それでもアヤメ科の植物だけあって、よくよく見るとスッと伸びた葉っぱが菖蒲などとよく似ています。
たくさんの「庭石菖(ニワゼキショウ)」をミルク瓶のような器にぎっしりと入れ込みました。
いっぱい花が開いてくれてうれしかったので、慌てて写真を撮りました。
こんなに小さな花なのに、花びらがピンクから紫、黄色と色が変わっていくのも面白いですね。
咲き終わると、コロンとした玉のような実になって、これもかわいいです。
最後に、こちらもピンクの花がかわいい「夕化粧(ユウゲショウ)」です。
これも「雌宵待草」と同じアカバナ科マツヨイグサ属の花です。
雰囲気のある名前通り、やはり夕方が一番きれいに咲いているように思います。
ピンクの花のかわいらしさもありますが、茎の動きが面白くて、大き目のゴブレットに生けまてみました。
こちらは「春紫苑(ハルジオン)」と合わせてみました。
が、こちらはピンクの花を見せようとすると茎があちこち動いてしまって、ちょっとまとまらない感じになりました。
こちらの思いに関わらず、好き勝手に伸びていくのも野の花の面白さだと思います。
うっとうしい毎日ですが、野の花でちょっとでも爽やかになって頂けたら嬉しいです。
今日もご覧いただいてありがとうございます。
では、また。
蕺草(ドクダミソウ):ドクダミ科ドクダミ属
雌宵待草(メマツヨイグサ):アカバナ科マツヨイグサ属
狐薊(キツネアザミ):キク科キツネアザミ属
庭石菖(ニワゼキショウ):アヤメ科ニワゼキショウ属
夕化粧(ユウゲショウ):アカバナ科マツヨイグサ属
春紫苑(ハルジオン):キク科ムカシヨモギ属
※間違いがありましたらご指摘ください。