こんにちは。

 

ぼんやり過ごしていたら、もう12月になってしまいました。

秋の野の花をあれこれ生けていたのに、季節が通り過ぎてしまって、びっくりしています。

冬の雑草たちも楽しいのですが、今回は晩秋に出会った野の花たちをご紹介したいと思います。

 

まずは、お馴染みの「犬蓼(イヌタデ)」です。

 

 

春にも秋にも、ピンクの粒々した花を見かけますが、秋は葉っぱの紅葉が楽しめます。

美しく紅葉した葉っぱとピンクの花を、黒い器にそっと生けてみました。

春の「犬蓼」がピンクのほっぺの少女なら、秋は陰りを見せる大人の女性のようです。

 

それから、ふんわりと白い塊ような「西洋藤袴(セイヨウフジバカマ)」花を見つけました。

少し前に出会った「青色藤袴」の仲間のようです。

「犬蓼」の器に入れてみると

 

華やかさが加わって、秋の陽だまりを見つけたような感じがします。

この「西洋藤袴」、似た花も多く、キク科までは同じでもヒヨドリバナ属という表記もあれば、コノクリニウム属という表記もありました。

ともあれ、「青色藤袴」の青も「西洋藤袴」の白も、清楚な清々しい色合いです。

 

清々しいと言えば、「深山かたばみ(ミヤマカタバミ)」も負けてはいません。

この「深山かたばみ」の花は、真っ白ではなく花びらのふちがほんのりピンク色なんです。

見つけたときは、わあ~っと声が出るほど感激しました。

 

写真だとわかりにくいですね、

淡い淡いピンクにうっすらと染まっているようで、本当にきれいでした。

 

次は、おめでたい感じの紅白の「水引」。

近所に赤い「水引」が生えていることは知っていましたが、今年は白の「水引」も見つけたのです!

嬉しくて、紅白の「水引」を一緒に生けました。

一緒だと、それぞれの色をさらに引き立て合っているように思えますね。

 

最後は、夏の間色々と遊んでくれた「山の芋」の実「むかご」です。

 

本当は実ではなく、脇芽が肥大化した丸い芽(球芽)なのだそうです。

手で触れると、ぽろっと落ちてしまうので、なかなか持ち帰れませんでしたが、1つだけ蔓についたままの「むかご」があったので、小さな器に生けました。

 

「むかご」は、茹でて食べるとほっくりとして山芋のうまみがギュッと詰まっていてとてもおいしいのです。

今年は、「山の芋」が元気だったせいか、大粒の「むかご」が取れました。

10粒ちょっとですが、塩茹でしたら、とってもおいしいおつまみになりました。

秋の恵みに感謝しながら頂きました。

 

今回は、ちょっと遅くなってしまいましたが晩秋の野の花のご紹介でした。

また、季節に合った野の花をご紹介したいと思います。

 

何時もご覧いただいて、ありがとうございます。

ではまた。

 

 

 

犬蓼(イヌタデ):タデ科イヌタデ属

西洋藤袴(セイヨウフジバカマ):キク科ヒヨドリバナ属、コノクリニウム属

深山かたばみ(ミヤマカタバミ):カタバミ科カタバミ属

水引(ミズヒキ):タデ科イヌタデ属

むかご・山芋(ヤマノイモ):ヤマノイモ科ヤマノイモ属

※間違いがありましたらご指摘ください。