こんにちは。
梅雨も後半に入り、ぐんぐん気温が上がってきました。
東京はあまり雨が降らず、ムシムシとした毎日です。
毎日、雷マークがついている天気予報を見ながら傘の心配をしています。
そんな不安定なお天気の中でも、野の花たちはとても元気です。
今日は、雨が降ってもしおれたりせず美しい表情を見せてくれる花たちをご紹介したいと思います。
まずは、お馴染みの「蕺草(ドクダミ)」です。
この真白い花を見ると、独特のにおいはあるけれど、手に取らずにいられません。
(本当は、白い部分は花ではなく葉が変化した総苞片というもので、花は芯の黄色い部分だそうですけれど。)
一緒に生えていたピンクの「夕化粧(ユウゲショウ)」との取り合わせがとてもきれいだったので、たくさん摘んで、大き目の器にたっぷり生けました。
摘んだ「蕺」の蕾から、小さな花が開きました。
こちらは小さなガラスの器に浮かべるように生けて「阿蘭陀三葉(オランダミツバ)」のレースのような花を添えました。
「和蘭三葉」とは、実はセロリのことらしいのです。
去年見つけた時にはとても驚きましたが、今年もこの可憐な花に出会えてとても嬉しい気持ちになりました。
野の花遊びをはじめてから、毎年同じ場所で同じ花に会える訳ではないと、つくづく感じています。
だから、出会えた時は「ここにいてくれてありがとう」と声をかけたくなります。
次は、ちょっと不思議な「捩花(ネジバナ)」です。
ピンクのかわいい花が茎を取り巻くように咲いていく様子が、確かにネジの感じがして、「捩花」とは面白い名前を付けたなあと感心します。
まとまって咲くのではなく、道端に1本すっと伸びている様子が遠くからでも目立ちます。
そんな花の動きの面白さを生かして、穂が出たばかりの「狗尾草(エノコログサ)」と合わせてみました。
小さくても蘭の仲間なので、よーく見ると花の形は確かに蘭らしいですね。
最後もピンクのお花「小昼顔(コヒルガオ)」です。
団地のフェンスにくるくると蔓を絡ませて、ぽわん、ぽわんと小ぶりな花を咲かせていました。
ガラスの器に生けて、小さな蕾と葉っぱに蔓の先端も添えました。
淡いピンクの花びらと中心の白い色合いが浴衣の模様のようですね。
か弱い風情ですが、きちんと水を吸い上げると、意外にしっかりと咲いてくれます。
こんな風に雨の日でもきらきらと輝いている花たちに出会えると、気分が明るくなります。
梅雨明けまで、きっともう少し。
この季節を楽しみたいと思います。
今日もご覧いただいて、ありがとうございました。
では、また。
蕺草(ドクダミソウ):ドクダミ科ドクダミ属
夕化粧(ユウゲショウ):アカバナ科マツヨイグサ属
阿蘭陀三葉(オランダミツバ)、セロリ:セリ科オランダミツバ属
捩花(ネジバナ):ラン科ネジバナ属
狗尾草(エノコログサ)・ねこじゃらし:イネ科アワ属
小昼顔(コヒルガオ):ヒルガオ科ヒルガオ属
※間違いがありましたらご指摘ください。