あけましておめでとうございます。
新しい年になって、ここしばらく東京は穏やかな晴天の日和が続いています。
こういうお天気を小春日和というのだと思っていたのですが、小春日和は晩秋から冬のはじめにかけての暖かなお天気のことを言うのだそうです。
冬の最中の温かい日はなんというのだろうと思って調べてみたら、「冬暖か(ふゆあたたか)」という言葉が出てきました。
初めて知りましたが、なんだか、ほっこりする言葉ですね。
そんなお天気に誘われたのか、日当たりの良い空き地で、色々な花が咲いているのを見つけました。
今日はそんな冬暖かな野の花をご紹介します。
最初は、「野芥子(ノゲシ)」と「薺(ナズナ)」です。
「薺」も「野芥子」も冬の花ではありませんが、ぐんぐんと茎を伸ばしていました。
どちらも背丈があるので、大きめのグラスに生けました。
「野芥子」の黄色い花が印象的で、明るい雰囲気になりました。
花の後は、たんぽぽのようなかわいい綿毛ができるのですが、ちょっと動かすと散ってしまうので、今回お見せすることができなくて残念です。
次は「オオキバナカタバミ」と「掃溜菊(ハキダメギク)」です。
「オオキバナカタバミ」は、春によく見かけていましたが、こんな寒い季節でも大きくて華やかな花を咲かせていて、目を引きます。
白い「掃溜菊」は、春より丈が高く伸びていて、枝を広げていました。
この2つを合わせたら、なんだか爽やかなお花になりました。
それから、「常磐黄櫨(トキワハゼ)」という紫の小さな花も見つけました。
先程の「掃溜菊」と「常磐黄櫨」を、それぞれ小さなガラスの器に生けて並べてみました。
小さな花たちが語る物語が始まりそうな気がします。
寒さの中でも、しっかりと生き抜いている花たちに元気をもらい、この一年も健康で明るく過ごしていきたいと思います。
おまけ お正月の花
野の花あそびを初めてから、すっかりお花屋さんにはご無沙汰していましたが、お正月の設えに久しぶりにお花を買いに行きました。
玄関に生けた花の残りで、こんなお花を生けました。
若松、千両、オンシジューム。
それぞれ、切り落とした脇の枝を集めまて、ガラスの器に生けたものです。
下に敷いているのは、時々登場する壊れた塗りのお弁当箱の蓋です。
玄関に生けた「生花(いけばな)」より、この寄せ集めの小さな花の方が、やっぱり私らしく感じます。
更に、落としたオンシジュームの小枝や花、千両の葉、前に拾った榎の実もこんな風に生けてみました。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、オンシジュームの花はダンシング・レディ・オーキッドの別名がある通り、女性が踊っている姿に見える蘭の花です。
日持ちがよく、華やかで、そんなに高価ではないので、花束などにもおすすめです。
今日も、ご覧頂いてありがとうございました。
そして、いつも本当にありがとうございます。
今年も私らしい野の花を生けて行きたいと思っています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
野芥子(ノゲシ):キク科ノゲシ属
薺(ナズナ):アブラナ科ナズナ属
オオキバナカタバミ:カタバミ科カタバミ属
掃溜菊(ハキダメギク):キク科コゴメギク属
常磐黄櫨(トキワハゼ):サギゴケ科サギゴケ族
若松、千両、オンシジューム、榎の実
*間違いがありましたらご指摘ください。