こんにちは


今日は朝のうち涼しくて

外に出て久しぶりの涼しい感覚を感じました


ゆっくりでも

一歩ずつ秋がやってきていますね😊




少し前のこと


息子の発達検査をしてきました



息子の初めての発達検査は

3歳児検診で声がかかり

検査をすることなりました



それから

診断【自閉症】に繋がり

定期的に(1年以上の間隔をあけて)

発達検査をし記録を残すようにしています



もう何回目の発達検査になるかな?

幼児期~小学校2年生までが田中ビネー

現在はWISC-Ⅳを受けています



最初のころは母親同席での検査

年長組(6歳)になり初めて本人だけの検査


そして今回は

初めて本人同席のもと

発達検査の結果を聞いてきました


今までを振り返り

ここまで成長したのかぁって

とても感慨深いものでした



最初のころは

検査を受けること自体がとっても大変で

座っていられなくて席に戻るように

何度も何度も声をかけていたなぁ


今では『いってきます』と

検査室に向かい

一時間半近くの検査に

頑張って向き合っています😊



今回の結果も

(毎回そうなのですが)

息子の特性がとてもよく現れていて

得意なこと・苦手なことが

はっきりと出ていました

(いわゆる凸凹タイプ)


そして息子の特性は

最初の頃から変わらないのを

今回も感じました



息子が同席する前に

先にわたしひとりで

検査結果を伺い


そして

息子が同席するにあたって

どのように伝えるか

お母さんの希望はありますか?と

質問してくださったので



『色々と苦手なことは

 今までの中で

 本人がもう痛いほど自覚していると思うので


 もし可能であれば

 得意なことを具体的に伝えて

 息子の自信に繋げていきたいです


 そして

 苦手なことに対する話は

 きっとそこだけがこころに残ってしまうので

 具体的に伝えることはせず

 

 苦手なことや困難を感じたとき

 周りにSOSを出すことが

 とても大切であることを

 

 心理士さんからもお伝えしていただけたら

 うれしいです』と


日頃から発信の弱さを抱える息子に

困った時に

SOSを出すことが大事だよって

伝え続けていることを話して

お願いしました



心理士さんのお返事は

『同感です

 (息子)くんの真面目な性格は

 検査中もとてもよく伝わってきましたし

 様子からも

 失敗をとても気にしてしまうタイプだと

 感じました

 今日の検査結果を伝えることで

 (息子)くんにとって

 これからの課題が見えてくるような内容に

 していきましょうね』と

心強いお話をしてくださいました



そして初めての同席


椅子に座った

緊張している息子がとった行動に

わたしは

びっくりしたのですが


鞄から筆箱とメモ紙を取り出しました


いつの間に持ってきていたんだろう?


あとで娘が教えてくれたのですが

家を出る前に娘に

『今日は大事なことを聞くから

 メモをしたいんだ』と

メモ用紙をもらっていたそうです



鉛筆を持つ息子に


これから進路に向かって

自分が何が必要なのか教わりたい


その気持ちがとても伝わってきて


この時間が

息子にとって

自分の得意なことを自信に繋げて

『これからの課題が見えてくる時間』になることを

願いながら隣で一緒に聞いていました



心理士さんは

ゆっくりと丁寧に


『(息子)くんの得意なことは

 物事を正確に丁寧に

 仕上げることができることです


 これはとても素晴らしいことで

 これから進路に向けて

 そして就労に向けて

 とても大事なチカラを持っていますよ』


伝えられた時の息子は

なにかマイナスのことを言われるのかなって

心配していたのかな?


とてもホッとしていてうれしそうに

『ありがとうございます』と

深々とお辞儀をしていました


そして

『逆に言うと

 (息子)くんは

 急かされて何かをする時に

 慌てて困ってしまうことがないかな?

 丁寧にすることを大事にしているから

 そういうことない?』と

質問してくださり


『あっ あります』と息子が答えると


『そうか 

 そういう時困ることがあるんだね


 そしたらね

 そういう時こうしてみたらどうだろう? 

 

 今から話すことはね

 “みんな”苦手なことなんだけどね

 大人になった僕も苦手なことなんです

 こうやって話してるけどね

 

 たぶんこれが得意だっていう人は

 珍しいのかもしれないんだけど』と

前置きをしてくださって


『困った時に先生やそばにいる人に

 困っていることを

 伝えることができたら

 もしかしたら

 助けてくれたり

 手伝ってくれるかもしれないよね


 もちろん毎回助けてくれたり

 手伝ってくれる訳じゃないかないかも

 しれないけどね


 でも伝えることで

 困っていることに気付いてもらえることも

 あるよね


 言わないと伝わらないこともあるよね


 でも分かってるんだけど

 難しいことなんだよね

 大人でも苦手な人たくさんいるからね』と 

優しく話してくださいました


わたしは

息子が

このお話のなかで


“みんな”も苦手なことなんだって部分に

自分だけじゃないんだって思って

ホッとしていたのを隣で感じて


伝え方って

ほんとうに大切だなぁって思いました





もう痛いほど自覚している自分の苦手なこと


それは日常で

“みんなと違う”を感じた時に感じること


頑張ってもうまくいかないことを

自分だけができないんじゃないか?と

自分のチカラを信じられなくなりそうな時


とても苦しいと感じるのは

わたしにもあることだから


積み重なったその想いは

自分の得意なこと

みんなそれぞれチカラを持っていること

そんな大切なことを見失ってしまうことを

わたし自身が経験したことだから


息子が持っているチカラを

息子が見失ってしまわないようにと

自分の経験を重ねて願う気持ちがあります



心理士さんの

『“みんな”苦手なことなんだけどね』の

優しい言葉に

わたし自身もとても癒されました



そして 

息子がホッとしながら

これからの課題をメモしている姿にまた

わたしもホッとしていました



息子はその日に書いたメモを

今でも筆箱に大切にしまってあります


進学に向けて

就労に向けて

きっと息子にとって今回のことは

大きなチカラになってくれることと思います



自分の苦手なことに目を向けることって

自分を責めそうになったり

苦しくなりがちだけど


苦手なことってみんなあるし

自分だけが苦手だと感じていることは

実はみんなも同じだったりするのかもしれないし


こうやって

優しい言葉で

優しい気持ちで目を向けられると


苦しみとは

また別の世界がひろがっていくんだなって


心理士さんから

大切なことをわたしも教わりました



今までも

息子の療育を通して出会う方たちの

優しい言葉に

わたしはたくさん救われてきました


この優しい言葉を

伝え続けることでまた救われるお母さん達が

居てくれるといいなと願って🍀


今回のことも

『ののはな』でもお話していきたいです😊