長男が家を出ました。
春爛漫
桜が美しい季節に、水が澄んだ雪をいただいた連峰を望む街に、一人暮らすことになりました。

コンパクトで感じのいい街
文化的な傾向を感じて、私もこの街が好きになりました。
ここの大学なら、自分の学びたいことを学べる!
と勢いこんで決めた進路です。

ここでしか自分がやりたいことができないなら
と許すしか選択肢はありませんでした。
不満などあるはずもない。 

偏差値でも土地でもなく、自分が学びたい学問があるところに行きなさい
と背中を押し続けてきたのは、他でもない私です。

でも、片道約8時間の1000kmを越える土地に行ってしまうなんて、想像を絶することでした。

引越しが終わり、1人帰途についていると、もう一緒に暮らすことはないという事実に打ちのめされています。

抱っこしてないと泣いて泣いて
トイレの前まで追っかけて来て
離れたくないと登園拒否をして
母さんが死んでも一緒にいるから、家にお墓をつくるとか
そんなことばかり言っていた子が、自分の意思で住む土地を選び巣立っていきました。

あなたの体は母さんの一部からできているし、
毎日母さんのつくるご飯でできていて、
だから側にいなくてもいつも一緒だよ
と言い聞かせながらも

この子の愛情のバケツは底が抜けていると思い
メビウスの輪のように限りがないと
自分の愛情のかけ方が足りないのかもしれないと思っていたけれど、
充分安心するまで育てることができた、と自分を褒めてやってもいいのでしょう。

それでも掌中の珠を失った気持ちでいっぱいです。
触れられる場所にいない
お帰りが言えない
ご飯を食べさせられない
その事実がのしかかってきます。

しばらくしたら、きっと肯定的に受け止めます。
でも今日は、駅に着くまでは、泣いてもいいですよね。





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