ドクダミが咲き始めました。
ドクダミの草むらに足を踏み入れると、ムッとした独特の匂いに圧倒されます。
これはドクダミの持つフィトンチッド(殺菌力を持つ揮発性物質)です。
ドクダミは東アジア原産の薬草。
薬効は高く、十薬と呼ばれるほど。
名前の由来は、毒を抑えるという意味で「毒を矯める、ドクダメ」から。
毒はないので食用にもできるそう。
白い四枚の花びら、に見えるのは、花弁でも萼でもなく、総包というのだそう。
ドクダミには花弁も萼もなく、真ん中の穂のようなところに雌しべと雄しべだけからなる花が密集しています。
実はつけません。
実をつけないのに花が咲くなんて不思議ですね。
地下茎でどんどん増えます。
せっかくの薬草なのですから、ありがたく利用したいものです。
干してドクダミ茶にするのが一番一般的でしょうか。
血管を綺麗にしてくれるようです。
生の葉の持つ抗菌作用は、ニキビ、オデキ、腫れ物、白癬菌対策に。
置屋のお母さんはドクダミの化粧水の愛用者です。
作り方を調べたら意外に簡単。生のドクダミをアルコールに浸けてひと月から三ヶ月。
それを薄めて使うのだとか。
ちょっと贅沢ですが、蕾だけで作ると香りもいいそう。
とるなら今のうちですね。
身近な強い味方です。
なぜか嫌われ者のドクダミ。
その独特の香りと繁殖力の強すぎる故でしょう。
私個人的には、純白で清潔感があって他のものを寄せ付けない、修道女とか尼さんのようなイメージなのですが。
蕾の開いていくときが好きです。
箱根湯本で一度だけみた八重咲きのドクダミ
残念ながら除草されてしまいました。