穏やかじゃないタイトルですが。

 

「悪」と認識できるなら

避けようはありますよね。

(自分次第、ですが…)

 

問題なのは性質が悪いもの。

巧妙で一見、

悪いものと分かりにくいものです。

騙されないためには

対策と知識が必要です。

 

詐欺などで騙された人は大概

「まさか自分が」と仰るそうです。

 

はい、私もそうでした…不安

 

ここで、

お釈迦様が成道を邪魔しに来た

悪魔(ナムチ・マーラー)と

対決したという話をご紹介します。

 

 

この時の問答が、

「自分だったら引っかかってたかも…」

(いや…引っかかってたな…ショボーン

という内容なのです。

 

 

初期経典『スッタニパータ』(『ブッダのことば』中村元訳

↑こちらの本↑に書かれていますが

一部引用させて頂きます。

 

お釈迦様は難行苦行を何年も続け、

すっかり痩せてしまっていました。

そこへ悪魔がこう言います。

 

「あなたは痩(や)せていて、顔色も悪い。

あなたの死が近づいた。

あなたが死なないで生きられる見込みは、

千に一つの割合だ。

きみよ、生きよ。生きたほうがよい。

命があってこそ

諸々の善行をもなすこともできるのだ。」

 

「あなたがヴェーダ学生としての清らかな行いをなし、

聖火に供物(そなえもの)をささげてこそ、

多くの功徳を積むことができる。

(苦行に)つとめはげんだところで、何になろうか。

つとめはげむ道は、行きがたく、行いがたく、達しがたい。」

 

おや、なんか良いこと言ってませんか?

後半部分は、

当時の信仰儀式をベースにしているので

想像しにくいかもしれませんが、

苦行でガリガリに痩せて、

何年も頑張ったけれど、悟れない…。

 

お釈迦様が

悟りへの最後の瞑想に励むなかで

悪魔は労わりの言葉をかけてくるのです。

 

「詐欺ってこうだよね~」

「悪いヤツあるある」

な構造になっているのがお分かりでしょうか。

 

お釈迦様に

・大変な時に労わりの言葉をかけてくる

 (一見、助け舟)

・「このままじゃ死んじゃうよ」

 「死んでしまったら善いことができない」

 などなど、心理的に揺さぶる。焦らせる。

・「みんなはこうやってる」

 「常識はこう、あなたは違ってしまっている」

(当時常識だった儀式を盾に揺さぶる)

・「もう十分苦行したじゃないか」

 「〇〇したほうがいいよ」

 などと言って、成道を妨げようとしています。

 

 

でも、さすがお釈迦様。

すぐに見抜いて悪を追い払いました。

悪いヤツは、

「弱いところ」を突いてきます。

 

だから、自分を鍛えること。

自分の心の弱いところを無くして

正しく・強くしていくこと。

 

「そんなのムリだよ~」と、いうなかれ。

(気持ちはわかるけど)

 

逃げ回っていても結局、

人生から突かれまくるので、

自分で強くなるしかないんですよね…。

 

楽な道には「悪魔」あり。ですよ。

くれぐれも魔の甘言について行って、

落とし穴に堕ちないように。

 

これは、

「楽して稼げます」

「簡単に痩せられます」的な広告も然り、

「あなたもすぐに理想の○○に」

「このままでは大変なことに!」

「あなたの人生はこれで解決!」

「○○をすればあなたも大丈夫!」

等々…

カルト教団等にも共通していることだと思います。

 

自分は騙されない、と思っていても

「一見、良いこと言ってる系」にはくれぐれもご注意を。

 

○○が悪い、誰かのせい、

これを使えば一気に解決、なんておかしな話です。

 

 

毎日をすっきり爽やかに主体性をもって生きること。

「いま」を生きること。

まずはこれが第一です。

 

そうそう、和尚様の言葉

「苦しいことから逃げてると

 楽しいことも遠ざかる」。

ここからは

お釈迦様がなんと言って悪を退けたのか

その引用をご紹介します。

(ちょっと長くなります)

 

 

かの悪魔がこのように語ったときに、

尊師(ブッダ)は次のように告げた。

──
「怠け者の親族よ、悪しき者よ。

汝は(世間の)善業を求めてここに来たのだが、

わたしはその(世間の)善業を求める必要は微塵もない。

 

悪魔は善業の功徳を求める人々にこそ語るがよい。

わたしには信念があり、努力があり、また知慧がある。

このように専心しているわたしくしに、

汝はどうして生命をたもつことを尋ねるのか?

 

(はげみから起る)この風は、河水の流れも涸らすであろう。

ひたすら専心しているわが身の血がどうして涸渇しないであろうか。

 

(身体の)血が涸れたならば、胆汁も痰も涸れるであろう。

肉が落ちると、心はますます澄んでくる。

わが念(おも)いと智慧と統一した心とはますます安立するに至る。

 

わたしはこのように安住し、

最大の苦痛をうけているのであるから、

わが心は諸々の欲望にひかれることがない。

見よ、心身の清らかなことを。

 

汝の第一の軍隊は欲望であり、

第二の軍隊は嫌悪であり、

第三の軍隊は飢餓であり、

第四の軍隊は妄執といわれる。

 

汝の第五の軍隊はものうさ、睡眠であり、

第六の軍隊は恐怖といわれる。

汝の第七の軍隊は疑惑であり、

汝の第八の軍隊はみせかけと強情と、

誤って得られた利得と名声と尊敬と名誉と、

また自己をほめたたえて他人を軽蔑することである。

 

ナムチよ、これは汝の軍勢である。

黒き魔(Kanha)の攻撃軍である。

勇者でなければ、かれにうち勝つことができない。

(勇者は)うち勝って楽しみを得る。