今夜のNHKの「うたコン」は「阿久悠特集」だった。

くしくも私は阿久悠さんの本を最近、読んだばかり。

とても興味を持ちながらテレビを見た。

あの歌もこの歌も大ヒット曲は阿久悠作詞。

 

 

なんと素晴らしい感性の持ち主なんだろう。

稀代の作詞家と言っても過言ではないだろう。

酔いしれながら「うたコン」の数々のヒット曲を聴いた。

その中でも特に北原ミレイさんが歌った

『ざんげの値打もない』は衝撃的だった。

 

 

私が読んだ本に「『ざんげの値打もない』は4コーラスであるが

本当は5コーラスあったのである。10月の月の夜に刑務所の

鉄格子から空を見ているというシーンである。しかしこれは

(略)レコーディングの段階でカットした」と書かれていた。

その部分が今夜公開された。

 

 

本には「自由に書いていいと言われた割には、この詞には

問題が多かった。殺人をも含めてとにかく内容が暗すぎると

いうのである。14歳での初体験も異常だし、その後の

人生もあまりに救いが無さ過ぎると言うのだ」と

当時の苦悩と困惑がかかれていた。

そして今夜公開された歌詞の部分はその本にも書かれていなかった。

この歌は当時から私は好きだったので今夜初公開の歌詞を

若干興奮しながら見た。

 

『あれは何月風の夜 とうに二十歳も過ぎた頃

鉄の格子の空を見て 月の姿がさみしくて』

 

一つの歌の中に一人の女性の凄まじい人生が

まざまざと描かれていて、情景が胸に迫ってくる。

殺人などタブーなことまで書かずには

いられなかった阿久悠さんの感情移入。 

 

阿久悠はやはりすごい!