義姉の家の農作業の手伝いに行った夫に代わり、夕食にオムライスを作った。

私の作るオムライスはチキンライスとほぼ同じ。薄焼き卵があるかないかの差。

夫は料理の本を見ながらきちんと作るが私はいつも適当。

料理には(にも)全く自信がない。

未だそういう状態なので結婚当初は推して知るべし。

料理音痴(こんな言葉あるかしら?)もはなばなしかった。

そういう状況下、夫の従弟が突然やってきた。(←結婚当初の事)

私は慌ててチキンライスを作って出した。かなり焦げが目立つチキンライスだった。

「すみません」と謝りながら出すと、彼は「おいしい」と言っておかわりして3杯も食べてくれた。

嬉しくて未だその光景がはっきり脳裏に焼き付いている。

私と同じ年で、爽やかな、感じの良い人だった。当時25歳くらいだったと思う。

しかし、彼はその2~3年後、突然 命を絶った。

どういう訳があったのか?

チキンライスを作る度に、その人の事を思い出す。