思った以上に早めのアップ(^_^;)
お暇なかたのみご覧ください。
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「「「キャー、キャー！！」」」
TBM第1スタジオから大歓声が聞こ
えた。
隣のスタジオでリハーサル中の
キョーコは驚く。
「あの…すごい歓声ですね。」
近くにいたスタッフが苦笑する。
「バニーズのアイドルが来てるんですよ。
昨年デビューした『pearl』」
「えっ？『pearl』」
キョーコの顔は思わず引きつった。
伊藤勉と話していたのは『pearl』の
SAKUだった。
考え込んでいたキョーコは一人の
男性が現れ、周囲がざわついてるのに
気がつかなかった。
「君、京子ちゃん？」
突然、話しかけられ、キョーコは
驚く。
「え？」
目の前に現れたのは、長身で色白
金髪、そして、いかにもアイドルと
いう容姿の男性だった。
彼はにっこりと微笑んだ。
「初めまして。俺は『pearl』の
SAKUです。仕事中ごめんね。」
「は…はあ。」
「ふふ…ビンゴだ！TOMの想い人は
京子ちゃんだ！うんうん、本当に
平凡な容姿だ。」
「ちょっと！」
京子はSAKUを睨み付ける。
「初対面で失礼よっ！」
「ごめんね。やっとたどり着いたん
だ。千織ちゃんと美森ちゃんにもあった
けど可愛くてさ。正解にたどり着けない
んじゃないかと思ったんだけど…やっ
た！」
「何がやった！よ「握手してくださ
い！！」
キョーコを押しのけて、スタジオ内
女性出演者やスタッフがSAKUの周りを
囲んだ。
「会えるなんて夢のようです////」
「デビュー前からファンでした！！」
大好きオンパレードをキョーコは
冷ややかに腕組みして見つめていた。
そんなキョーコをSAKUは面白そうに
見ていた。
「京子ちゃん、さすが敦賀蓮の事務所
の後輩だね。俺見ても全くドキドキしない
んだ。あ、京子ちゃん。不破尚の彼女さん
なんだっけ？」
その言葉に皆、一斉にキョーコを見た。
「ちょっと、何いってんのよ！」
「ふふ、あちこちで調査済。ばらまかれ
たくなかったら俺の番組に出てよ。」
「絶対お断り！！」
「SAKU、さっきから何、にやにやして
るんだよ。気味が悪い。」
メンバーに言われてSAKUは笑った。
「めっちゃ、タイプのハムスター見つけ
たんだ。」
「はあっ、忙し過ぎて頭おかしくなった
のか？まだ、雑誌の撮影やインタビュー
あるからな。」
「判ってるって。早く休み来ないか
な。」
「「「「当分ない！」」」」
メンバー一同から言われてSAKUは
苦笑した。
(…京子ちゃん、出てくれるといいな。
可愛くて俺はタイプだよ。)
End