蓮はキョーコの腕をつかんだ。
「君を愛してるんだ。結婚して欲しい。」
キョーコは驚いて蓮を見上げた。
「私を敦賀さんが?」
「そう。最上さんを愛してる。アメリカに
に発つ前にプロポーズしているから判って
るよね?」
「………………。」
「俺と結婚するの嫌?」
蓮の得意な捨てられた子犬の表情に
キョーコは真っ赤になる。
「ズルい!その顔に弱いの知ってるくせ
に!!そもそも何で私なんですか?ハリ
ウッド女優やスーパーモデルからラブ
コールされてるの知ってますよ!」
「じゃあ、最上さん。ハリウッド俳優や
モデルに堕ちるんだ?俺、両方だけど?」
「そうじゃなくて!私のどこがいいんで
すかっ!」
「最上さんのいいところは一時間でも
語りきれないなあ。大きな瞳は俺の
心をつかんで離さないし、唇を見つめて
いるとキスしたくなるし、すらりと長い
足は…「もういいですっ//////」
キョーコは堪らず言葉を遮った。
「最上さんは俺の初恋の女性だから。」
「えっ?くしゅん!」
キョーコは問いかけると同時に
くしゃみした。
「寒い?これを着て。」
蓮はキョーコにバスローブを掛けた。
「ありがとうございます。」
「そんなセクシーな姿を見せられて
いると理性が保てないからね。」
蓮はタオルを巻いただけのキョーコ
にウインクした。
「もおっ/////」
その時、部屋の電話が鳴った。
第9話に続く