「ええっ!どうして…」
宿泊先のホテルに着いて絶句する
キョーコ。
蓮とキョーコはスイートルームに
案内された。
「見晴らしがいいね、キョーコ。」
蓮はキョーコを引き寄せて頬に
キスした。
「なっ//////」
客室係は邪魔にならないように
丁寧に挨拶して立ち去った。
「敦賀さん、やりすぎですよ。」
「そう?こんなの序ノ口だよ。」
頬を押さえて怒るキョーコを
楽しそうに見つめる蓮。
「あ、あの…お茶いれますね。」
「う…ん。それより、あれ…入ら
ない?」
「え?」
微笑みながら、振り向いた
キョーコは蓮の指差した『露天風呂』
にブルブルと震える。
「な…何で…」
「温泉地だからでしょ?」
「もう!ふざけないで今後のスケ
ジュールを教えてください!」
「ああ。今日は監督、出演者、スタッ
フの顔合わせ夕食会。最上さんには
ヒロインの友人役貰っておいた。」
「私、ドラマに出るんですか?!」
「暇だろ?部屋にいるだけじゃミッ
ションこなせないしね。『恋人役』
をね。ああ、ずっと部屋にいても
いいか。愛を確かめ過ぎて起き上が
ることができない。」
「ドラマにでます!折角だから大浴場
に行ってきます。」
「待って!俺も行くから。」
第5話に続く