地方ロケの為、蓮とキョーコは新幹線
(グランクラス)に乗っていた。
「飛行機の方が早いのになぜ新幹線
なんですか?」
キョーコの言葉に蓮はクスッと笑った。
「君と長くいたいからに決まってるだ
ろ?」
「なっ/////」
キョーコは赤くなりながら、先程
から多くの視線を感じていた。
グランクラスの客で騒ぐ人は
いなかったが、多くの人がサングラスを
かけた長身の男性が蓮だと気づいている
ようだ。
(…敦賀さん、オーラがあるからなあ。)
近くの女性の二人組が会話を
始めた。
「あれ、絶対敦賀蓮だよね。」
「うんうん。アルマンディ着こなせる人
なんて早々いないよね。かっこいい///」
「ねえ。隣の女性、誰だろ?マネー
ジャー?」
「そりゃ、そうでしょ。彼女連れて
こんな目立つとこ来ないよね。」
(…そうそう。お嬢様方。ナイスな判断で
すよ。)
すると、蓮はキョーコの分厚い眼鏡を
外し、抱き寄せた。
「敦賀さん////」
「いい景色だよ。」
「ええっ、京子だ。」
「蓮の彼女って京子なの!」
スマホであちこちから撮影され
困惑するキョーコ。
「敦賀さん、離して。」
「はは。楽しいね。」
第4話に続く