「え//////」
「言わない限り、止めてあげないよ」
「コーン…あの…私…訊きたいことが
あるの。」
「ダメ、質問に答えて。」
「………………////」
コーンはキョーコの衣服を脱がせ
始める。
「コーン…待って…訊きた…あんっ」
蓮(=コーン)はベッドの上で宙を
見つめていた。
傍らにはキョーコが眠っていた。
蓮が暴挙にでたのには理由がある。
３年前、最大の馬の骨、不破尚が
米国で成功し、世界的なロック
ミュージシャンとして名を馳せ
拠点を米国に移したため、ライバル
はいないと安心していた蓮。
安心もつかの間、『泥中の蓮』の
共演から立て続けに共演していた
キョーコと古賀に交際報道が。
二人とも否定しているが、仲の
良さが半端ない。誉められ慣れて
いないキョーコに対して
「素はちょっと可愛いくらいだけど、
演技に入ると綺麗でほれちゃうね。」
「妹みたいな存在だけど本当の妹でな
くてよかった。」
古賀はさりげなくラブコール。
最近、婚約間近の報道も出た。
蓮にとってキョーコを失うことは
死にも値する。
どんな方法を使ってでもキョーコ
を手に入れようと決めた。
尊敬はされているが、意識されて
いない敦賀蓮より幼馴染みの妖精の
方が勝算があると決めた。
キョーコを無理矢理自分のものに
したが、抗っている様子はなかった。
初めてで辛そうだったが、だんだん
甘い声になり、腰を擦り付けてくる
キョーコに蓮は我を忘れた。
(…もう、コーンと敦賀蓮は別人。
それでいい。)
蓮は苦笑する。
昨夜のことを思い出した蓮は
欲望が込み上げてきてシャワーを浴び
ようと上体を起こした。
「敦賀さん…」
その言葉に蓮は身体を強張らせた。
「え？」
「ふふ。やっぱり敦賀さんだ。」
キョーコは嬉しそうに微笑んだ。
「俺はコーンだよ。」
「コーンが敦賀さんなんでしょ？」
「………………。」
キョーコは蓮に後ろから抱きついた。
「私には判るんです。グアムで敦賀
さんと生活して…あの…いろいろ接触
////もありましたし。」
蓮は溜め息をついてキョーコの方を
向いた。
「敦賀蓮とこんなことになって嫌じゃ
ないの？他の奴が好きなんじゃない
の？」
問いかける蓮にキョーコはかぶりを
振った。
「昨夜の事があったのにそんなことを
言うんですか？敦賀さんこそ他に好き
な人がいますよね。」
「え？」
「敦賀さん、コーンだから私の心を
読んでるかもしれませんが、私、鶏の
『坊』です。」
「ええっ？！」
「その時の想い人は引退した森住仁子
さんですよね。」
「もが…キョーコ！どうして彼女なん
だ！想い人はキョーコだ。コーンも
敦賀蓮もキョーコが好きなんだ！」
「嘘！！まさか…そんな…想い人は
キョーコちゃんだった！私達、両想い
なんですね////
私も敦賀さんもコーンも大好きで
す。」
「キョーコ！！」
二人は抱き合ったが、キョーコは
ハッとした。
「敦賀さん…あの…/////」
「ゴメン…シャワーを浴びてくる。
まだ、辛いだろ？」
「だ…大丈夫です////私もシたいで
す。」
「キョーコ、愛してるよ！！」
数日後に社が現れるまで二人は
愛を確かめあっていたのだった。
End