蓮の寝室の前で立ち止まるキョーコを
じっとみつめるコーン。
(…へえ、コーンのことは警戒するんだ。)
「どうするの?俺、開ける方法判らない
な。人間だからすり抜けられないし。」
コーンの言葉にキョーコはムッとした。
「グアムでちゃんとしてたよ!もう、開
ければいいんでしょ!」
キョーコはドアを開け、コーンに中に
入るように促す。
コーンはキョーコの手首を掴み、ドア
を閉めて鍵をかけた。
「コーン!!」
叫ぶキョーコを抱き上げ、ベッドまで
運んだ。
「愛してるといったよ、キョーコ。」
コーンはキョーコに覆い被さり、
何度もキスを浴びせた。
「コーン…や…だ」
顔を紅潮させながらイヤイヤする
キョーコ。
そんなキョーコを見つめながら
コーンは意地悪く笑った。
「じゃあ、キョーコ。好きな人の
名前を言ってよ。そしたら止める。」
第5話に続く